猫が快適に過ごせる『夏場の部屋』とは?やっておくべき5つの対策
猫は暑さに弱い生き物
猫は砂漠地帯原産の動物であることから「暑さに強い」と誤解されがちですが、実際は体温調節が苦手で、熱中症になるリスクも高い動物です。特に日本の夏は高温多湿であり、猫にとっては非常に過酷な環境といえます。
猫の体には人間のような汗腺がほとんどなく、体の表面から効率よく熱を逃がすことができません。唯一汗をかけるのは肉球部分のみで、それもわずかな量に限られます。そのため、暑さが続くと体内に熱がこもりやすく、食欲不振やぐったりするなどの不調につながりやすいのです。
また、特に注意が必要なのは、長毛種・子猫・老猫・持病を持つ猫です。成猫に比べ体温調整能力がさらに低いため、通常よりもこまめな温度管理と観察が求められます。
猫のための夏の部屋づくり5つの対策
猫が夏を快適に過ごすためには、「涼しいだけ」では足りません。温度・湿度・風通し・寝床・水分環境など、猫の特性をふまえた総合的な環境づくりが必要です。以下の5つのポイントを押さえて、猫にとって安心で過ごしやすい夏の部屋を整えましょう。
1.エアコンは28℃前後をキープ
猫にとって最適な室温は、一般的に25~28℃前後。冷やしすぎは体調不良の原因となるため、冷房は“涼しすぎない”設定が大切です。
外出時でも日中の気温が高くなる日は、エアコンをつけっぱなしにしておくことが推奨されます。電気代はかかりますが、猫の健康には代えられません。
2.風通しと空気の循環をつくる
エアコンだけでなく、扇風機やサーキュレーターで空気を循環させることで、部屋全体に涼しさを広げることができます。
また、早朝や夜間の涼しい時間に窓を少し開けて空気を入れ替えるのも良いでしょう。窓には脱走防止の柵や網戸ロックを忘れずに。
3.直射日光を遮る工夫を
日差しが強く差し込む窓際は、想像以上に室温が上がりやすいポイントです。レースカーテンやすだれ、UVカットフィルムなどを活用して、日光を遮ることで、部屋の温度上昇を抑えることができます。猫が好む窓辺のスペースも、日中は日陰になるよう調整を。
4.ひんやりスペースを用意する
ひんやりマットや大理石プレート、アルミ製の冷却ボードなどを設置すると、猫が自ら涼しい場所を選んで休むことができます。
また、畳やフローリングなどの自然に冷たい場所も有効です。素材や硬さによって好みが分かれるため、複数の選択肢を用意してあげましょう。
5.こまめな水分補給を促す
夏場は脱水を防ぐため、複数の場所に新鮮な水を設置することが基本です。自動給水器や循環式の水飲み器を使うと、水の流れに興味を持って飲む猫も増えます。
さらに、ウェットフードやスープタイプのおやつを活用して、食事からの水分摂取も意識すると安心です。
まとめ
猫にとって、夏の室内環境は命に関わるほど大切な要素です。暑さが苦手な猫だからこそ、温度管理・風通し・日差し対策・水分補給など、多方面からの配慮が欠かせません。
大切なのは「どこで過ごすかを猫自身が選べる空間」を用意してあげること。涼しい場所、日陰、水場、風の通り道など、さまざまな選択肢があることで、猫は本能的に快適な場所を見つけて移動します。
私たち飼い主にできることは、そうした“選べる環境”を整えることです。ほんの少しの工夫と気配りが、猫にとって安全で心地よい夏をつくる第一歩になります。
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