愛猫が『体調不良を隠しているサイン』6選 隠し上手な猫の体調をチェックするポイントも
猫が「体調不良を隠しているサイン」6選
1.食事・飲水量の変化
猫が体調不良を隠しているサインとして、食事や飲水量の変化は非常に重要です。いつもは食欲旺盛なのに急にごはんを残すようになったり、全く食べなくなったりした場合は、何らかの病気を抱えている可能性があります。
逆に、急に異常なほど食欲が増したり、水を飲む量が極端に増えたりするのも、糖尿病や腎臓病などのサインかもしれません。
また、口内炎や歯周病などで痛みがあると、食べたいのに食べられない様子を見せたり、特定のフードだけ食べなくなったりすることもあります。食器の前でうずくまったり、食べようとしてすぐにやめたりする仕草にも注意が必要です。
2.行動・活発さの変化
猫の行動や活発さの変化は、体調不良を示す明確なサインです。普段は活発に遊ぶ子が急におもちゃに興味を示さなくなったり、一日中寝てばかりいるようになったりしたら要注意です。
特に、部屋の隅や家具の陰に隠れて出てこなくなる、飼い主が呼んでも反応が鈍い、抱っこを嫌がるようになるなどの行動は、体調不良や痛みを隠している可能性が高いでしょう。
また、反対に夜中に意味もなく鳴き続けたり、落ち着きなく動き回ったりする場合も、認知症や甲状腺機能亢進症などの病気が隠れていることがあります。
3.排泄の変化
排泄物の状態は、猫の健康状態を測るバロメーターのひとつです。普段の排泄の回数や量と比べて、明らかに増えたり減ったりしている場合は注意が必要です。
例えば、トイレに行く回数が増えたのに尿量が少ない場合は膀胱炎や尿路結石の可能性があり、逆に尿が全く出ていない場合は尿路閉塞などの緊急性の高い状態も考えられます。便秘や下痢が続く、便に血や粘液が混じるなども消化器系のトラブルを示しています。
また、トイレ以外の場所で粗相をするようになった場合は、病気による不快感や痛み、ストレスが原因であることもあります。
筋力低下や関節の違和感、便秘による排泄コントロールの不調などが考えられる場合もありますのでよく観察しましょう。
4.外見の変化
猫の体調不良は、外見にもあらわれることがあります。最も分かりやすいのが体重の急激な増減です。
病気で食欲が落ちて痩せることもあれば、水が体に溜まって、むくんで見えることもあります。毛並みが普段よりもツヤがなくパサついている、フケが増えた、過剰に毛づくろいをして一部だけ毛が薄くなっているなどの場合は、皮膚病や内臓疾患のサインかもしれません。
目ヤニや鼻水が増える、口臭が強くなる、歯茎の色がおかしい、しこりや腫れが見られるなども、日常的にチェックするべきポイントです。
5.鳴き声・呼吸の変化
猫が体調不良を抱えている時、鳴き声や呼吸にも変化が見られることがあります。普段の鳴き声と比べて、声が小さくなったり、逆に異常に大きな声で鳴き続けたりする場合は、痛みや苦しさを訴えているのかもしれません。
特に、夜中に甲高い声で鳴く場合は、腎臓病や認知症などが考えられます。また、呼吸が普段よりも速い、荒い、あるいは口を開けてハァハァと息をしている、咳が出るなどの症状は、呼吸器系の疾患や心臓病のサインかもしれません。
致命的なトラブルにつながる危険性もあるため、気づいた場合はすぐに受診するよう心がけましょう。静かな環境で猫の呼吸を観察し、異常がないか確認しましょう。
6.体温・触診でわかる変化
猫の体調をチェックする際には、直接体に触れてみることも重要です。抱き上げた時に普段よりも体が熱いと感じる場合は発熱している可能性があり、逆に冷たい場合は低体温やショック状態のサインかもしれません。
お腹を触ってみて硬い部分がないか、特定の場所を触ると嫌がったり痛がったりしないかを確認しましょう。これは内臓の腫れや痛みのサインであることがあります。
また、首元や脇の下、足の付け根などにしこりがないかも丁寧に触って確認することで、早期に異常を発見できるかもしれません。
猫の体調をチェックするポイント
猫の体調不良は、些細な変化からあらわれることが多いため、日頃から注意深く観察することが大切です。
毎日決まった時間に愛猫の食事量、飲水量、排泄物の状態(量、回数、色、形)をチェックする習慣をつけましょう。
抱っこする際や撫でる際に、全身を優しく触って体重の変化やしこりの有無、被毛や皮膚の状態、体温などを確認する「ボディチェック」を兼ねたスキンシップも効果的です。
また、遊び方や寝ている時間、鳴き声や呼吸の変化など、普段の行動パターンを把握しておくことで、異変にいち早く気づくことができます。少しでも気になることがあれば、迷わず動物病院を受診しましょう。
まとめ
猫は体調不良を隠してしまうだけでなく、日常的にチェックをしておかなければ変化に気付くこともできません。
異常に気付いた時にはすでに手遅れ、という最悪の事態を避けるためにも、毎日のコミュニケーションを通じて健康チェックをしっかりと行うようにしましょう。
また、日頃のチェックとあわせて定期的な健康診断を受けることも、病気の早期発見のために必要なことです。
愛猫の健康を守るためにも、些細な変化を見逃さないように、注意深く様子を観察していくようにしてくださいね。
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