猫が夢見る『理想のトイレ』とは?飼い主さんが満たすべき4つの条件
1.常に清潔である
猫は非常にキレイ好きな動物。トイレの清潔さにはとても敏感です。少しの汚れやにおいでも、不快に感じてトイレを使わなくなることもあります。
飼い主にとってはそれほど気にならない程度でも、猫にとっては強いストレスの原因となり、排泄を我慢したり、別の場所で粗相してしまったりするケースも珍しくありません。人間でも汚いトイレを使うのは、抵抗がありますよね。猫も同じなのです。
清潔な状態を保つためには、固まるタイプの猫砂を使っている場合は毎日、排泄物を取り除くのが理想です。理想をいえば、猫が使うたびに掃除できるのが好ましいです。
排泄物のチェックは健康チェックにもつながります。システムトイレの場合でも、シートの交換や砂部分の入れ替えは定期的に行う必要があります。
また、猫砂も定期的に交換することも大切。トイレ本体も月に1度は洗剤とぬるま湯で洗い、汚れやにおいが蓄積しないように心がけましょう。
2.十分な広さがある
猫が快適に排泄できるためには、トイレの大きさも非常に重要です。体に対してトイレが狭すぎると、猫は中で方向転換がしにくくなり、思うように砂をかくこともできません。その結果、トイレの使用自体を避けるようになることもあります。
理想的なトイレのサイズは、猫の体長の約1.5倍程度と言われています。これくらいの広さがあれば、猫が中で自由に動き回ることができ、ストレスなく排泄することができます。
体の大きな猫種や成猫には、子猫の頃に使っていたトイレでは狭く感じている可能性があるため、成長に合わせたサイズ選びも欠かせません。
狭いトイレのせいで排泄を我慢して健康面でのトラブルにつながらないよう、大きさには配慮しましょう。
3.静かな場所にある
トイレの設置場所も、猫にとっては非常に重要。音や人の動きに敏感な猫は、騒がしい場所や落ち着かない場所ではトイレを使いたがらなくなってしまいます。洗濯機の近くや人通りの多いリビングなど、突然音が鳴ったり人が頻繁に通ったりするような場所では、排泄時に集中できず不安を感じてしまうことがあります。
逆に、静かで人目の少ない場所であれば、猫は安心してトイレを利用することができます。猫が落ち着いてトイレを使えるよう、静かな場所を選ぶことが大切です。
周りの音や気配を感じにくくするよう、囲いや天井のついているトイレを選択することも良い対策となり得ます。
4.トイレの数が「猫の数+1個」ある
多頭飼いの場合、トイレの数が足りないことで猫のストレスが生まれてしまうことがあります。猫によっては他の猫の排泄物のにおいが残っているトイレを使いたがらないこともあります。そのため、猫の数より1つ多いトイレを用意することが、理想的な環境づくりにつながります。
たとえば、猫が1匹であればトイレは2個、2匹なら3個といったように、数を増やすことで、どの猫もストレスなくトイレを使うことができます。また、トイレは一か所にまとめて置くのではなく、猫が安心できる複数の場所に分散して設置するのが理想です。
ただし、あくまでも「猫の数+1個」というのは目安です。
猫たちの関係性や生活するスペースの広さ、お部屋が分けられているかどうかなどによって、もっと数を増やす必要がある場合もあります。猫たちの様子を見ながらトイレの数を決めましょう。
まとめ
猫にとって理想的なトイレ環境とは、単に排泄できる場所というだけではありません。清潔さ、広さ、静けさ、そして十分な数が確保されていることが、安心して使える条件となります。猫は言葉で不満を訴えることができないぶん、トイレを使わなくなったり粗相をしたりといった行動でサインを出してくることがあります。
そうした変化に気づいたときこそ、トイレ環境を見直すチャンス。猫にストレスなく過ごしてもらうためにも、理想のトイレづくりに取り組んでみてください。
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