猫を『欲求不満』にさせないために試したい3つの予防法 放置すると起こり得るトラブルも
1.生理的欲求を満たす
結論から言えば、猫の欲求不満が常態化すると、鳴きやまなかったり、モノを壊したり、体調を崩したり、粗相したり、といった明らかな異変となって表れます。
愛猫といっしょに暮らすうえでいちばん大事なのは、まず、生理的欲求を満たしてあげることです。猫の生理的欲求とは、「食べる」「飲む」「眠る」「出す(排泄)」などであり、人間のものとほぼ共通しています。
具体的にどうすれば良いかと言うと、適切なカロリー計算のもと、食事は総合栄養食をメインに与え、新鮮な水や快適な寝床、清潔なトイレを用意してあげてください。
特に、猫にとって食は一日で最大の喜びであり、生理的欲求だけでなく、精神的な欲求を満たすことにもつながります。いろいろ試してお気に入りのフードを見つけてあげると、愛猫の満足度もよりいっそう高まるはずです。
また、不衛生なトイレまわりは、愛猫がおしっこやうんちを我慢し、泌尿器系のトラブルを抱えることもあるので、常日頃から衛生管理だけは徹底しておきましょう。
今さら言うまでもないことですが、愛猫の幸せは飼い主さんの日頃のお世話にかかっています。
2.安全欲求を満たす
2つ目は、安全欲求を満たしてあげることです。
もともと猫は、野生の世界では、危険と隣り合わせで暮らしていました。基本的に警戒心が強いため、自身の安全と安心を第一に考え、行動します。飼い猫として人間と共生し始めてからも、その習性は変わりません。
猫目線での安全欲求とは、生命を脅かされることなく、自分のテリトリー(おうち)でのびのびと暮らせることです。安心と安全が保たれているからこそ、愛猫ものんきにヘソ天でゴロゴロできます。
たとえば、おうちと外を行き来できる猫は、自由な一方で、交通事故や他の猫との接触によるケガ、感染症などのリスクが避けられません。完全室内飼育にすれば、少なくとも対外的な危険は回避できます。
もちろん、おうちのなかにも、誤食やキッチントラブル、脱走など、多くの危険性が潜んでいます。
「誤食しそうなアイテムはきちんと収納する」「キッチンには絶対に立ち入らせない」「玄関や窓に脱走対策を施しておく」など、愛猫の命を守るためにも、飼い主さんは対策を講じることが非常に大切です。
3.行動欲求を満たす
愛猫の健康な暮らしには、行動欲求の充実も欠かせません。
猫の行動欲求としては、「おもちゃで遊ぶ」「パトロールする」「高いところに登る」「狭いところに隠れる」「爪を研ぐ」などが挙げられます。いずれも、猫の本能に基づいた行動の数々です。
仮に、おもちゃで遊ぶ機会が極端に少なく、なおかつ、高いところや隠れる場所がない場合、愛猫は強いストレスにさらされ、何らかの精神的不調を生じてしまう恐れがあります。
猫にはいまだに狩猟本能が色濃く残っているので、とりわけ、遊びの時間は、飼い主さんが考える以上に重要な意味を持ちます。
飼い主さんは、時間をやりくりして遊ぶ機会を増やし、キャットタワーや猫ドームなどのグッズを活用して、愛猫の行動欲求を満たしてあげましょう。爪研ぎスポットも複数用意すれば、愛猫も遠慮なく爪研ぎできます。
どんなにかわいい愛猫でも、根本的にはちっちゃなハンターです。そのことを忘れずに、日々のお世話に努めてみてください。
まとめ
今回は、「欲求不満」状態に陥った猫に見られる変化と、その予防法について解説しました。
愛猫が幸せに暮らすためには、「生理的欲求」「安全欲求」「行動欲求」をそれぞれ満たしてあげることが不可欠です。
本文でも紹介した3つの基本的な欲求をクリアできているかどうか、改めてチェックしたうえで、今後も愛猫が快適に過ごせるように、飼い主さんは取り組んでみてください。
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