猫の『要求鳴き』って何?普通の鳴き声との違いや考えられる原因、対処法を解説
猫の要求鳴きとは?普通の鳴き声との違い
猫の『要求鳴き』とは、猫が何かを求めて特定の目的を持って鳴く行動のことです。
まず猫の要求鳴きは普段鳴くときと違って、明確な意図があります。たとえば飼い主が食事の時間を忘れていると、猫はしつこく鳴いて食事を促そうとしたり、トイレが汚いとトイレの周りをグルグルしながら掃除を促したり。
こうした猫のなにかしらのニーズがあれば、それが『要求鳴き』ということになります。
また『要求鳴き』ではトーンが極端に高く、繰り返し鳴くことが多いです。こういった違いを見極めて、猫の要求鳴きとそうでない鳴き声を見極めましょう。
猫が要求鳴きをする原因
食事の要求
毎日決まった時間に食事を与えていると、その時間が近づくと鳴き始めることがあります。
猫は優れた体内時計をもっているので、食事時間を正確に覚えてる猫は多く、その時間が近づいたり過ぎたりすると「はやくご飯にしてくれ」と鳴くのです。
もしくは飼い主のちょっとした動作や気配にも敏感に反応し、「そろそろご飯の準備が始まる」と察すると、ソワソワしながら鳴き始めることもあります。
もし飼い主が食事の時間を忘れていたり、遅れてしまったりすると、「まだ?」「早く!」とアピールするように鳴き続けることもあるでしょう。
注目や遊びの要求
猫は、飼い主との交流を求めて鳴くこともあります。特に一人暮らしの人の猫や、飼い主との時間が少ない猫に多いです。
たとえば帰宅直後や、飼い主の作業中などに「こっち向いて」「一緒に遊ぼう」と鳴いたり、飼い主の視界にグイグイ入り込んできたりします。こういった行動は、猫が飼い主に対して愛情や信頼を示している証拠のひとつです。
とくに甘えん坊な性格の猫は、飼い主の注意を引くために何度も鳴いたり、足元にまとわりついたりすることがよくあります。
その他
そのほかにはドアを開けて、トイレを掃除して、撫でてなど日常生活の中でのいろんな要求をしてきます。
我が家の愛猫の場合はおもちゃをくわえて持ってきて、足元でニャーニャー「遊んで!」と訴えてきます。
猫は賢く、自分の要求を伝える方法を巧みに学習する生き物。飼い主と過ごす時間が長くなればなるほど、猫は飼い主が特定の鳴き声やボディランゲージにどう反応するかを理解し、効果的にコミュニケーションを取るようになるんですね。
猫の要求鳴きの対処法
無視を徹底する
猫が鳴いたときにすぐに反応するのは、「鳴けば要求が通る」と学習してしまうのでNG。
鳴いている間は無視し、静かになったら褒めて「静かにしていると良いことがある」と学ばせましょう。
決まった時間に食事を与える
猫の中には「鳴けばご飯がもらえる」と思っている子もいます。そのため毎日決まった時間に食事を用意し、催促しても時間前には与えないようにしましょう。
十分に遊ぶ
エネルギーが余っていると、退屈から「遊んで~」と鳴くことがあります。毎日1回10分程度の遊びを1~2回ほど、猫が満足するまで遊んであげましょう。
体調チェックをする
いつもと違う鳴き方や、異常に鳴く場合は病気の可能性も。ほかの症状の有無や、体調が悪そうと感じたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。
要求が少なくなるような環境を整える
理想的なのは、要求がないような環境にすることです。全ては難しいかもしれませんが、食事の時間を守る、猫とコミュニケーションをとるなど、できる限りの環境は整えましょう。
まとめ
猫の要求鳴きは、何かを求めて発する特徴的な鳴き声です。普通の鳴き声と比べて声が高く、しつこくて、目的が明確である点が特徴です。
繰り返されると飼い主は「うるさい」と思うかもしれません。
しかし猫の要求鳴きは、必死な猫の訴え。言葉を話せないから、一生懸命鳴き声や体の動きで自分の欲求や感情を表現しているのです。
そのため飼い主は一方的に怒るのではなく、その意図を理解し、適切に対応するようにしましょう。
ただし突然要求鳴きが増加したり、これまでと異なる鳴き方をする場合は、健康上の問題が隠れている可能性があるので、必要に応じて獣医師に相談してください。
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