猫嫌いな人を『猫好きに変身させる』プロジェクトが進行中!オーストラリア
オーストラリア人は猫が嫌い?
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オーストラリア人の多くは「猫が好きではない」といいます。ある調査では、15%の人が「自分は猫嫌いだ」と認めているのです。そのうちかなりの人は、猫を飼った経験がないようです。そこでキャットフードメーカー「Whiskas」は、こうした傾向を変えるために新しい里親制度を始めました。
トラック運転手Peter Hogarthさんも「飼わず猫嫌い」の1人でした。
「ぼくはずっと犬派だよ。犬は飼い主に忠実だし、投げた棒を持ってくるし、走って遊ぶのが好きだからね。でも猫はこちらを不満げに見つめるだけ。人間に向かってしっぽを振ることも、棒を持ってくることもしないじゃないか」と彼はいいます。
そんな彼の自宅に2025年2月、猫がやってきました。生後6ヵ月の灰トラ猫「Bob」です。
誤解に気づく機会に
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BobはWhiskasの「猫嫌い転換のための里親制度」を通じて彼の元に来ました。この制度の目的は、猫嫌いの人に2週間だけ猫を飼う機会を与えて、猫好きに「転換」することです。動物保護団体「9 Lives Project Rescue」「Hills Cat Rescue」と提携して運営されています。
「最初はあまり乗り気じゃなかったよ。猫なんて欲しくなかったからね」というPeterさんです。しかし彼は、すぐに自分が猫の性質を誤解していたことに気づきました。
「猫がこんなに犬っぽい動物だとは知らなかった。一日中座ってる怠け者だと思っていたけど、Bobはすごく遊び好きなんだ。猫は自分のなわばりを守って、やりたいことだけをしていると思っていたけど、違ったよ。Bobはソファに跳び乗り、ぼくの横にすり寄ってきて『抱っこして』みたいな表情を見せるんだ。猫があんなふうにかわいく甘えるとは思わなかった。『準備ができたら君のところに来るよ』という感じで他人行儀なのだと誤解していたよ」という彼です。
「猫嫌い」から「猫好き」へ
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同社の調査によると、オーストラリア国内でもニューサウスウェールズ州は5人に1人が「猫嫌い」です。南オーストラリア州と西オーストラリア州は16%、クイーンズランド州とビクトリア州が14%と続いています。しかも南オーストラリア州を除く上記4州では、回答者の30%以上が「猫と近距離で接したことがない」と回答しています。
行動心理学者Juliette Tobias-Webbさんは「こうした現象は、文化的伝統やメディアの情報、友人や家族の話を通じて形成された『猫に関するステレオタイプな考え方』に由来しています。実際に猫と接した経験が不足していることが多いのです」と話しています。
「オーストラリア人の64%は、自立していて手のかからないペットを好むと答えています。これは猫が本来備えている特性です。つまり猫が好きではないと思っている人にとって、猫は完璧なペットなのかもしれません」と彼女はいいます。
さらにJulietteさんは「これまでなじみのなかったものに接触すると、それに対して肯定的な感情をもつ可能性が高くなります。猫は自立したペットを求める人々のニーズに一致しているうえ、独特の性格と愛情深さを備えています。2週間だけでも猫を育てることで、人々の認識が変わることでしょう」と話しています。
今後、猫好きのオーストラリア人が増えていくことを期待したいですね。
出典:New Whiskas program aims to ‘convert’ Aussie cat haters into cat lovers
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