豪華クルーズ船で“乗組猫”として愛された船長の愛猫、惜しまれつつ虹の橋を渡る
特別許可を受け、クルーズに乗船
米国を拠点とする会社が運航する豪華クルーズ船で、8年以上も“乗組員”として乗客やスタッフに愛されてきた猫が、2024年12月26日に虹の橋を渡りました。歯の治療と抜歯のあと、急に体調が悪化して亡くなったものです。
この猫の名はBug Naked(愛称Bug)。毛のないスフィンクス種で、妖精のように魅力的で大きい耳をしたメス猫でした。
ふつうペットはクルーズ船に乗り込むことは許可されませんが、飼い主であるKate McCue船長の片腕として特別な許可を受け、乗船を続けてきました。船上ではあちこちを自由に散歩し、日の当たる場所を見つけては日光浴を楽しむ姿もよく見られました。
イベントに参加し、ネットでも発信
Bugは乗組員やクルーズ客の間で大人気でした。Kate船長とともに世界中を航海し、すばらしい冒険を続けたのです。誕生日に自身のファッションショーを開いて数多くの服を披露したこともありました。船内で開催される結婚式やアトラクションにも、必ず顔を出していたといいます。
とくにこの猫をテーマにした「トリビアクイズ」は人気のイベントで、優勝した乗客は猫を抱けるうえに、Bugをかたどった特製ピンをもらうこともできました。
Bugにはネット上のファンも数多くいました。専用Instagramのフォロワーは8万人を超えるほどでした。猫の視点から船上生活をレポートしたりビデオを投稿したりと、人気のコンテンツを発信し続けていたのです。
今後も人々の記憶の中に
Kate船長は「愛する猫を失って、茫然としています。Bugは大事な家族でした。一緒に過ごすことができた8年6ヵ月は幸せな時間でした。こんなにすばらしい猫に出会えたことを感謝しています」とコメントしています。
Bugの存命中、ローマでKate船長をインタビューをしたある記者は、そのとき出会ったBugの印象を次のように記しています。
「船長室のすぐ外にあるソファに、毛布にくるまったBugがリラックスして横たわっていました。猫の観点では自分が船内の最上位の存在なのでしょう。まるで王様のようなまなざしと権威で、乗組員たちを見守っていました。船長から『抱っこしてみますか?』といわれ、喜んで抱いてみました。そのときはまるで海から湧いてきた魔法のかけらに触っているような気分がしました。こちらの予想どおり、繊細でありながら自信たっぷりで、よそよそしい反面、愛情深い複雑な猫だったのです」
Bugが残した写真やビデオは、今後も間違いなく人々の笑顔を誘うことでしょう。この猫は、クルーズ旅行の魅力を象徴する存在だったのです。
出典:
・Famous Cruise Ship Captain’s Beloved Cat Passes Away
・Farewell to Bug Naked: A Feline Icon Who Stole Our Hearts
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