愛猫が『あまり食べなくなった』のはなぜ?考えられる4つの理由 他にこんな症状があったら要注意
考えられる4つの理由
1.単調な食事に飽きた
猫の中には気に入っている同じものを食べたいこもいれば、飽きっぽくて違うご飯を食べたいこもいます。性格によっては毎回同じものを出されると、食欲が湧かない可能性があるのです。
単調な食事に飽きやすい猫の場合は、最初はグルメではなかったとしても「飼い主さんにアピールすれば別のものがもらえる」と学習していくうちに、食べたいものを選べるようになってしまったのかもしれません。
この場合は、猫が好みそうなフードを数種類ピックアップし、ローテーション方式で与える方法を試してみましょう。
毎食同じフードではなくなることで、猫の食いつきが維持されることが期待できます。
とはいえ、食べてくれないからとおやつ類を主食にしたり、トッピングを多くしたりすると健康被害を起こしかねません。主食は基本的に「総合栄養食」から選ぶようにしましょう。
2.新しいフードに慣れていない
先ほど、猫は新しい食事を好むということを説明しましたが、なかには食事が変わることに違和感を持つ猫もいます。
もともと保護猫だったのであれば、育った環境により、警戒心が強い性格になる場合もあるでしょう。また、純血種の猫の中にも警戒心や自立心の強い猫はいますし、食事に対するこだわりは猫それぞれで違います。
例えば、成猫になって初めてウェットフードを与えた場合も、得体の知れないものと判別し、受け付けてくれないといったことが考えられます。
肥満や病気になった際に食事変更が必要になることもありますので、問題なく食べてくれるフードに、少しトッピングしてみるといった工夫をし、猫が無理なく新しいフードに興味が持てるように練習してみましょう。
3.フードの鮮度が落ちている
ドライフードは鮮度が落ちるとカリカリの食感が弱まりますし、ウェットフードも、次第に酸化して風味が低下しますので、猫が食べるのをためらう可能性もあるでしょう。
できれば小分けタイプのフードを用意したり、フードの保管環境を見直したりしてみてください。
そもそも猫の多くは、ちょこちょこ食いをする習性があります。
一度に食べきれない量を与えると、自然と鮮度が低下しますし、無理に食べ切ったとしても消化できずに嘔吐してしまう可能性もあるため、量や回数を都度見直すことも大切です。
4.老化の影響を受けている
猫の高齢期は、だいたい11歳ごろからと言われており、老化が食事に与える影響はさまざまです。
運動をあまりしない分、食事への興味が薄れることもあれば、噛む力が衰えることで、食事をするのが億劫になることもあります。
嗅覚や味覚も弱まっていくことで、食事を美味しく感じられない場合もあるかもしれません。
シニア猫用のフードに切り替えたり、フードを温め直したりすることで改善できることもありますが、状況に応じて獣医師さんに相談することが大切です。
他にこんな症状があったら要注意
フードを食べないというだけではなく、別の症状が出ていないかも、しっかりと観察しましょう。
鼻詰まりが起きていると、フードの匂いや味が分からなくなるので、食欲も低下します。
口内炎や歯周病などの炎症も、食べるたびに痛みが生じるため、食事を敬遠するかもしれません。
見た目に分かりやすく表れる症状ばかりとも限らず、猫は内臓のあらゆる疾患が原因で食欲が落ちてしまいます。
1日以上全く食べてくれない、ぐったりしている、嘔吐をしている、他に気になる症状があるという場合には、迷わず動物病院に直行しましょう。
特に、肥満気味の猫が長期間食べない場合には食欲が落ちる原因になっている疾患以外にも、「肝リピドーシス」という病気を併発している可能性があります。、この疾患は命に関わる状況に陥りやすく、「太っていて蓄えがあるから多少食べなくても大丈夫」といったことは決してなく、逆であることに特に注意してください。
まとめ
猫があまり食べなくなった理由には、飽きたという単純なものから、猫の体調の変化が起因しているものまであります。
ちょっとした工夫で改善される場合もありますが、高齢猫の食欲不振や、鼻詰まりや口内炎、それ以外にも別の症状が出ている場合には、注意して対応しましょう。
1日以上何も食べないというのは異常ですので、速やかに動物病院を受診してください。
人間と同じように、育った環境でも食の好みは変わりますが、その猫に合わせた工夫を凝らしながら、健やかに暮らせるよう配慮してあげましょう。
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