猫に寄生する『耳ダニ』って?寄生の兆候や症状、予防法などを解説
猫の耳ダニって?
「耳ダニ症」は「耳疥癬」ともいい、ほとんどが「ミミヒゼンダニ」の寄生によって起こる耳の疾患です。耳ダニは猫や犬などの動物の耳に寄生し、耳の中の剥がれた表皮や分泌液をエサにしています。
大きさはとても小さく肉眼ではなかなか見えにくいですが、虫メガネなどを使うと小さな動いているものが確認できるでしょう。
耳ダニは、人間には寄生しないといわれています。ただ、噛まれることがあるため、注意が必要です。
耳ダニに寄生された場合の症状
猫が耳ダニに寄生されると、次のような症状が見られます
- 耳を掻く
- 頭を振る
- 黒っぽい耳垢が出る
- 耳に悪臭がある
- 耳にかさぶたができる
耳ダニに寄生されると、痒みが強いので、耳を掻いたり頭を振る仕草が見られるようになります。
掻いた箇所が傷になって出血したり、かさぶたができることもあります。掻きすぎて耳の毛が抜けてしまうことも。
また、黒っぽい耳垢が出たり、悪臭がするなどの症状も見られます。
耳が腫れたり化膿してしまうこともあるため、注意が必要です。外耳炎が重度になり広範囲に波及すると、神経症状が現れることもあります。
耳ダニに寄生されてしまったら?
耳ダニに寄生されたまま放置してしまうと、耳の炎症を悪化させてしまいます。耳ダニの感染が疑われたら、早めに動物病院を受診しましょう。動物病院では、洗浄と駆除を行います。
動物病院で治療を開始しても、駆虫薬は耳ダニの成長段階によって効果がある時期が決まっています。
効果のある段階になるまで薬を続ける必要があるため、症状が軽い場合で治療には1ヶ月以上かかる場合もあります。完治させるためには、根気よく続ける必要があるのです。
耳ダニは繁殖力が強いため、多頭飼いの場合は他の猫に移ってしまう可能性があります。同居の猫にも感染が確認できた場合は、同時に治療することが大切です。
耳ダニを予防する方法
耳ダニは、猫と猫の間で感染します。室内飼いにして、他の猫との接触を避けることで予防できます。
毎日行う必要はありませんが、耳掃除をしてあげるのも効果的です。耳掃除は専用のクリーナーで優しく拭いてあげて下さい。
猫を完全室内飼いにしていても、飼い主さんの衣服などに付着して、外からダニが入り込んでしまう可能性はあります。
こまめに部屋の掃除をすることも大切です。特にカーペットや布団はダニが潜んでいることがあるため気をつけましょう。
耳ダニの駆虫をできる予防薬もあります。お外に出なくても感染の可能性もあるため、予防薬の使用を検討しても良いでしょう。
まとめ
耳ダニに寄生されると、強い痒みに襲われます。そのため、猫のストレスになってしまうので、早く治療してあげたいですね。放っておくと、炎症が広がったり、傷ができてしまいます。
耳ダニは、感染していても外からはわかりにくいもの。猫が耳を痒がるので気づくことが多いです。早期発見のためにも、日頃から猫の様子を気にかけ、定期的に耳の中をチェックしてみて下さいね。
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