猫たちがぎゅうぎゅうに『団子』になって寝る理由3選 くっついて寝ない子たちは相性が悪いの?
1.あったかいから
こたつ、ストーブ、ホットカーペット、猫団子、共通するものと言えば?正解は、冬の風物詩です。どれも心身ともにポカポカに暖めてくれます。
ご承知のように、猫はもともと砂漠の民ゆえに、寒さが大の苦手です。冬に備えて、11月頃から換毛期に入り、本格的に寒くなると、毛並みがふわふわになります。ただ、いくらしっかりしたコートを着ても、猫にとって冬のつらさは変わりません。
そこで重宝するのが、猫団子です。複数の猫が集まり、団子状になってぬくぬく。それぞれの体温をシェアすることで、厳しい冬を乗り越える作戦です。猫なりの知恵と言っていいかもしれません。
人間で言えば、集まったメンバーが具材を持ち寄り、ひとつのお鍋をつつくようなものです。寄せ鍋も、猫団子も、身体の芯までホクホクにしてくれます。
2.安心できるから
猫が快適に暮らすためには、安心と安全が欠かせません。基本は単独行動を好む動物ですが、状況によっては、ゆるやかに協力し合うこともあります。その一例が猫団子です。
猫団子には、寒さをしのぐ以外にも、安心感を得るため、という理由もあります。私たち人間の場合でも、たとえば、不安に苛まれたとき、親しい人と触れ合っているだけで心が落ち着くものです。猫の場合も同じで、お互いにくっつき合っていると、安心感に包まれます。
しかも、猫自体が、ぬいぐるみやクッションのように、ふわふわモコモコです。ひとつの場所に集まって、ぎゅうぎゅう状態になると、ふわふわモコモコ感もスケールアップ。あったかいうえに居心地の良さも抜群です。おそらく、その快適性は猫になってみないと実感できないものなのでしょう。
3.仲良しだから
本来、猫は警戒心の強い動物です。野生の世界では、自分のテリトリーに他の猫が侵入すると、たちまち追い払います。ただ、同居猫がいる飼い猫の場合は、話は別です。いっしょに暮らすようになって、すでにお互いに気心が知れています。過度に恐れる心配もありません。
猫団子は、猫同士の相性の良さ、親密ぶりを表す何よりの証拠です。いちげんさんや無法者はお断り。いわば、仲良し認証でしか入れない会員制サロンです。頑丈な扉の向こう、ぴったり身体の収まるソファーで、重なり合った猫たちが、毎夜のごとく、官能的(?)なひとときを堪能します。
もちろん、好んで参加したがらない子もいます。たとえ他の猫と良好な関係を築いていても、ひとりでいるほうが好きなのかもしれません。猫の性格は本当にいろいろです。
飼い主さんからすると、「いっしょにお団子したら?」と思うところですが、無理に勧めるわけにもいきません。好きなようにさせるのがいちばんです。
まとめ
猫団子は、「猫らしさ」を凝縮した冬の風物詩です。今回は、猫団子の背景として、3つの要素を取り上げました。
総合的に言うと、猫団子は、猫ならではの防寒対策のひとつです。微笑ましい猫たちの光景にほっこりしながら、温かいお鍋でも囲んで、今年もまた厳しい冬を無事に乗り越えましょう。
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