『べっこう猫』ってどんな猫?特徴や性格を解説!“幸運を呼ぶ猫”と言われる理由も
「べっこう猫」の特徴
「べっこう猫」と呼ばれる猫がいることをご存じでしょうか。
黒色と茶色の毛が混じった個性的な柄の猫の中で「べっこう猫」と呼ばれる猫が存在しているのです。
そこで今回は、『幸運を呼ぶ猫』と言われることもある「べっこう猫」の特徴や性格などについて解説します。
サビ猫の一種
「サビ猫」は、黒と茶の2色の毛が混じり合った柄の猫のことです。
そのサビ猫の中でも、ウミガメの仲間であるタイマイの甲羅の加工品の「べっ甲(べっこう)」に模様が似ている猫のことを「べっこう猫」と呼ぶことがあります。
海外では「べっ甲」という意味の「tortoiseshell」から「tortoiseshell cat(トーティシェルキャット)」と呼ばれています。
サビ猫もべっこう猫も黒色と茶色が混じった柄ですが、『サビ猫は黒色の毛が多く、べっこう猫は茶色の毛が多い』といわれています。しかし、厳密な分類ではないので、べっこう猫もサビ猫と同じ猫と考えていいでしょう。
ほとんどがメス猫
性別の決定に関する染色体に毛色に関する遺伝子が存在することから、べっこう猫にはメス猫が多いのが特徴です。
オス猫が生まれるのは3万分の1の確率と言われていて、べっこう猫のオス猫は繁殖能力を持ちません。
ちなみに、三毛猫も同じ理由でほとんどがメス猫です。
肉球の色もまだら模様
猫の肉球の色は、毛色や柄と関係していると言われています。白猫や茶トラ猫の肉球はピンク色、黒猫は黒色、グレーやシルバーの毛色の猫はあずき色です。
べっこう猫の肉球は、黒色とピンク色がまだら模様になっていることが多いようです。
「べっこう猫」の性格
べっこう猫はメス猫が多く、メス猫らしい落ち着いた行動も性格に関係していると言われています。
一般的に「飼いやすい猫」とされていますが、繊細で気まぐれなところもあります。
多頭飼育では協調性があり気配りができるため、ごはんなどを他の猫に譲るやさしさがあります。
しかし、我慢しすぎてストレスをためてしまうこともあるので、ストレス対策を考えた部屋作りが大切です。
なお、べっこう猫は比較的賢いので、飼い主さんを観察してドアの開け方を覚えるべっこう猫も。べっこう猫をお迎えした場合には、念の為脱走対策もしっかり行っておきましょう。
「べっこう猫」が『幸運を呼ぶ猫』と言われる理由
アイルランドやスコットランドでは、べっこう猫は『幸運をもたらす猫』として愛されています。
同じように三毛猫も「福猫」と呼ばれているのですが、毛の色それぞれに厄除けや福を招くといった意味があるため「幸運を呼ぶ」と言われているそうです。
もしかしたら、べっこう猫のオス猫は希少であることも関係しているのかもしれません。
まとめ
今回は、「べっこう猫」の特徴や性格について解説しました。
黒色と茶色の毛が混じり合った柄のべっこう猫は、ほとんどがメス猫で、温厚で賢い性格、『幸運を呼ぶ猫』と言われるなどの特徴があります。
個性的な柄や飼育のしやすさなど、べっこう猫の魅力に注目してみてはいかがでしょうか。
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