複数の猫と暮らしたいなら…『猫の多頭飼育』気をつけるべき4つの注意点
1.猫を多頭飼育できる環境を整えられるか
「猫の多頭飼育」をする場合、まずは猫が安心安全に暮らしていける環境をきちんと整えてあげらるか、ということが大きなカギとなります。
残念ながら「多頭飼育崩壊」と呼ばれる状況の多くが、そのような幸せな環境を整えてあげられていません。
まずはしっかり、どのような条件が必要なのか、そこを自分はクリアすることができるのかということについて事前にしっかりと向き合う必要があります。
複数の猫のお世話をする時間がとれるか
猫の多頭飼育を始めたら、当然お世話の手間も増えます。しかも1匹増えただけだから2倍ということではなく、その猫の性格や体調、先住猫との相性によっては何倍にも手間が増える可能性もあります。
基本的なお世話だけあげても、猫たちのごはんを用意する、複数の猫トイレの掃除をする、遊んであげる、動物病院に連れていくなどのお世話をしなければなりません。
猫の頭数が多くなれば、お世話にも時間がかかり、それを飼い主さん自身の生活をしながら行わなくてはならないようになります。
部屋の広さ
猫は基本的に単独行動をする動物で、自分だけの縄張りを持ちます。室内で暮らす猫でも、猫同士1~3mほどの距離を保てる環境を好む、と言われています。
食事場所、水飲み場、トイレなどは近くに置かないようにして、猫それぞれに用意してあげることが必要です。
高くて見晴らしのいい場所や、隠れられる場所も猫のストレス対策のためにあるといいとされています。
猫を多頭飼いするなら、これらの場所を用意できる部屋の広さが必要、ということです。
飼育費用
猫トイレ用品代、キャットフード代、医療費などの飼育費用は、当然猫の頭数が増えるとその分多く必要になります。
猫が若いときは病気にかかることが少ないですが、年を重ねると病気になり、高額な医療費が必要になる場合があります。
賃貸物件の契約
賃貸物件の場合、たとえペット飼育可であっても、多頭飼育を禁止しているところや、動物ごと飼える頭数が決められているところがあります。
後でトラブルにならないように、事前に大家さんや不動産会社へきちんと確認をしておきましょう。
2.先住猫との相性
先住猫がいるところに新たに猫を迎える場合、猫同士の相性にも注意が必要です。
初めから仲良くしてくれればいいのですが、猫が嫌いな猫、猫が好きな猫、人が好きな猫など、猫によって性格や好みが違っていますので、組み合わせを間違えると大変な事態になる危険性があります。
また、性別や年齢などでも「相性が悪い」とされる組み合わせがあります。
たとえば、オスの成猫同士では縄張り意識が強いためトラブルになりやすく、老猫と子猫では子猫が活発すぎて老猫がゆっくり過ごせないことがあります。
どうしても仲良くなれないときは別の部屋で生活させるなど、先住猫との相性が悪かったときのことも事前に考えておいた方がいいでしょう。
3.先住猫を優先する
猫のルールでは、そこに先にいた猫が優先されます。多頭飼育では飼い主さんは先住猫を優先してあげましょう。
名前を呼ぶ、ごはんを与える、可愛がるなどすべてを先住猫からにします。
新入り猫を迎えたばかりの頃は、新入り猫のお世話に時間がかかってしまったり、いろいろなことが気になってしまったりしますが、今までよりも先住猫を可愛がるようにすることが大切です。
4.猫同士の初対面は少しずつ
多頭飼育で猫同士が仲良くするには、初対面までの過ごし方や、初対面の仕方が大切です。いきなり対面するとお互いの印象が悪くなってしまう場合があります。
新入り猫を迎えたら、しばらくは別の部屋、もしくは布で覆って目かくしたケージの中に新入り猫を入れて過ごします。直接対面する前にお互いの存在に慣れておくことが大切です。
初対面は新入り猫をケージに入れて短時間行い、少しずつ対面時間を長くしていきます。
すぐに仲良くなることもあれば、半年以上経ってから仲良くなる場合もあるので、焦らずゆっくり慣れてもらいましょう。
まとめ
今回は、「猫の多頭飼育」で気を付けるべき注意点について解説しました。
猫の多頭飼育は、お世話にかかる時間やお金などが増えることや、猫が生活するスペースが必要になること、猫同士の相性などに気をつける必要があります。
飼い主さんも猫たちも楽しく幸せに暮らせるように、これらのことを猫を迎える前に考えておくことをおすすめします。
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