猫が『人の言葉を理解している』ときに見せる仕草3選 実際どのくらい会話が成立するもの?
1.「名前」を呼ばれると返事をする
嬉しいことに、多くの猫は『自分の名前』を理解していると言われています。
近年、猫の知能についての研究は急速に進んでおり、猫が簡単な単語を記憶していることが化学的にも証明されているのです。とくに自分の名前は耳にする機会が多いので、覚えやすいのかもしれません。
自分の名前を呼ばれたときの猫の反応はさまざまです。「ニャー」と元気よく鳴いたり、「ゴロゴロ」と喉を鳴らしたり…。それらはすべて「なあに?」と返事をしているものと考えられます。しかし猫の気分によっては、無視されてしまうこともあるようです。
2.「ご飯」と言うと飛んでくる
「ご飯」という言葉に即反応する猫も多いのではないでしょうか。これは言わずもがな、飼い主さんが「ご飯だよ」と言ったあとに必ずご飯が出てくるからです。生命維持に関わることですから、普段クールな猫でも敏感に聞き取ろうとします。
「ご飯」と聞いた多くの猫は、慌てた様子で駆け寄ってくるはずです。期待に胸がいっぱいになっている状態といえるでしょう。大きな声で「ニャー」と鳴いたり、嬉しさのあまり擦り寄ってくる猫もいるかもしれません。
なにかを食べられる、という点では、「おやつ」もまた猫が理解しやすい言葉といえます。「おやつ食べる?」と聞いて「ニャー」と返事をしてもらったときなどは、猫と会話しているような気分になりますね。
3.「病院」と言うと逃げる
猫が理解するのは、ポジティブな言葉だけではありません。
飼い猫の中には「病院」という言葉を理解している猫も多くいます。飼い主さんが「病院行こうか」などと言ったあとに必ず病院に連れていかれるからであり、病院に行く機会が多い猫ほどよく記憶しているといえます。
猫は病院嫌いな傾向が極めて高く、この言葉を聞くと逃げたり隠れたりすることが多いようです。中には「シャー」と威嚇するような鳴き声を出し、病院行きに異論を唱える猫もいます。
また同じような理由で、猫が苦手な「爪切り」「シャンプー」なども理解しやすいといえます。苦手な度合いが高いほどよく覚え、それに対するリアクションも大きくなるといえるでしょう。
猫と会話が成立している?!
猫が言葉を理解するのは、すべて経験に基づいたものです。「ご飯」と聞こえたらご飯が出てくる、「病院」と聞こえたら怖いところに連れていかれるなどの経験を、言葉と紐づけているというわけです。
したがって、言葉そのものを理解しているわけではなく、音として記憶していると言った方がいいでしょう。言葉に反応があったとしても、あくまでリアクションをしているだけなので、「会話」とまではいえないかもしれません。
しかし最近では、ペット用の「AI翻訳アプリ」なるものが大きなブームになっています。これは、猫の鳴き声を言葉として翻訳するという画期的なもの。反対に、人間の言葉を猫語に変換するというものもあります。
これらのアプリの機能がさらに向上すれば、いずれは人間同士と同じくらいスムーズに猫と会話することが可能になるかもしれません。
もし猫との会話が実現すれば、毎日の生活が楽しくなるだけでなく、猫の体に痛みがある際にどこが痛いのか確認できたり、なぜご飯を食べないのか分かったり、健康についてもメリットが多いといえます。
まとめ
今回は、猫が「人の言葉を理解している」ときに見せる仕草について解説しました。
猫は、名前やご飯などある程度の単語を理解することができます。飼い主さんが日常的に発している言葉は、経験と紐づけて記憶することができるのです。
しかし猫との「会話」となると、現時点では難しいと言わざるをえません。
人間の言葉と猫語の双方を変換するシステムが徐々に実現してきているので、今後のAIの発達に期待したいところですね。
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