スムーズにすますための4つのポイント

1.時間と場所を選ぶ

猫の爪切りをスムーズに済ますためには、時間と場所選びが非常に重要です。

猫がリラックスしており、外部からの刺激が少ない環境で爪切りを行うことで、ストレスを最小限に抑えスムーズに作業を進めることができるでしょう。

まず爪切りのタイミングは、猫がリラックスしている時間帯を狙います。

猫がリラックスしているときというのは、たとえば食事後や遊び後、昼寝の直後などがあります。

これらの時間帯は猫が満足感で満たされてるため、比較的静かにしていることが多いです。

また場所選びもポイントで、爪切りを行う場所は猫がリラックスできる静かで落ち着いた場所を選びましょう。

たとえばテレビやラジオの音、家族の話し声などが聞こえない静かな部屋が理想的。静かな環境は猫がリラックスしやすく、ストレスを感じにくくなります。とはいえ、普段猫が入らない部屋に急に連れて行くと緊張したり興奮したりするため、普段からよく使う部屋を選びましょう。

2.段階的なアプローチを試みる

爪切りを嫌がる猫は決して少なくありませんが、段階的なアプローチを取ることである程度爪切りを許してくれるかもしれません。

アメリカのカルフォルニア州の大学の博士課程に所属する学生が保護シェルターで行った研究があり、猫の爪切り時のストレスをできるだけ減らすための手順というものを発表しています。

それによると

  • 1.猫の足を触る
  • 2.肉球周辺を触る
  • 3.肉球をソフトに握る
  • 4.嫌がらなければ、爪を切る

という順序が理想的なのだそうです。

猫は足先を触られるのが非常に苦手なので、急に爪を切るのではなく「触りますよ~」と、前置きするのが大切なのでしょう。

またこの研究では、小さなピクニックマットを用いて、そこに猫が乗ったら上記のステップを開始し、嫌がったらやめる、という方法をとっています。猫に絶対に無理強いせず、処置を進めるかどうかを「猫に選んでもらう」という方法で、人間の根気は必要ですが、猫にとってはストレスを感じづらいと言えます。

またこれは経験談ですが、前足ではなく後ろ足から切ることで、爪切りをスムーズに行いやすくなります。

この方法で絶対に切れる・ストレスをゼロにするわけではありませんが、爪切りが苦手な猫にはぜひ試してみてください。

3.数回に分けて行う

猫の爪は全部で18本あるので、慣れていない人が1回ですべての爪を切ろうとすると、猫が長時間同じ体勢を強いられることになり、ストレスを感じやすくなります。

そのため、もし飼い主が爪切りに慣れてない・猫が嫌がる場合は、前足や後ろ足、いっそ日に爪1本ずつなど、猫の我慢できるペースで分けて爪切りを行うのもおすすめです。

わたしの愛猫一匹は、後ろ足を切ったところで必ず暴れだすので、前と後ろを2回に分けています。わたしは爪切りに慣れていて早い方かと思いますが、それでも耐え難いようです。

4.良い経験として認識させる

爪切りを猫にとって良い経験として認識させることは、長期的に見ても非常に有効です。

これにより猫は爪切りを恐れたり嫌がったりせず、むしろ楽しみにさえするようになる可能性もあります。

たとえば爪切りの前後に猫の大好きなおやつを与えたり、爪切りの最中や後に優しく撫でるなど猫自身の好むスキンシップを行ったり。

これらの行動を繰り返すことで、猫は爪切りを「おやつがもらえる時間」や「特別な遊びの時間」として認識するようになるはずです。

我が家の2匹目の愛猫は、爪切り器と液体おやつを両手に誘うと、「ニャーオ」とかわいい鳴き声を発しながら近寄ってきます。爪切りの時間をおやつの時間と思っているのかもしれません…。

猫の爪切りに使える!おすすめ猫グッズ

爪切りが嫌いな猫に対して、ストレスを完全に感じさせないことは難しいでしょう。

しかしその爪切りをすんなりスピーディに終わらせるために、爪切りグッズを有効活用するのは良いことだとわたしは考えます。

そしてわたしがおすすめの爪切りグッズは、次のようなものです。

洗濯ネット

洗濯ネットにいれると落ち着く猫もいます。狭くて守られている感じが安心なのか…理由は不明ですが、爪切りのときもネットを活用すると比較的猫も落ち着きやすいです。

洗濯ネットは安価でどの家庭にもあるアイテムなので、ぜひ一度試してみてください!

ただしサイズ選び(体より一回り大きめがベスト)と、あまり長時間入れすぎないように注意しましょう。

もちろん、洗濯ネットに入れることで逆にパニックになることもあるので、あくまで猫が落ち着くようなら利用するようにしましょう。

爪切り補助マスク

爪切り補助マスクというのは、猫の顔を優しく覆って視界をさえぎるアイテムです。周りが見えなくなるので、猫も落ち着きやすくなります。

ただし猫によってはマスクを非常に嫌がり、全力で外そうとする猫もいるので、猫の様子をみながら取り入れましょう。

爪切りハンモック

爪切り用ハンモックとは、猫を包みこみ吊り下げて使うアイテムです。猫の暴れ防止と猫が落ち着きやすくなる効果があります。

ただサイズ選びが難しく、大きいものだと簡単に体がすり抜けてしまって…我が家の愛猫たちは、3匹中2匹がすり抜けてしまいました…。

ネットや店舗で購入できますが、猫の胴回りなどサイズの計測は丁寧に行いましょう!

まとめ

猫の爪切りは定期的なケアとして必須事項ですが、猫のなかには非常に嫌がりスムーズに行えないケースもあります。

そんなときは今回紹介したポイントとグッズを参考にしながら、爪切りにトライしてみてくださいね。

ただし猫の嫌がり方が尋常でなく、何をやっても難しい!という場合は、プロに任せるのも良い選択肢です。飼い主さんと猫との信頼関係を損ねないよう、無理をしないことがポイントです。


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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 ちょっと気が重い『愛猫の爪切り』スムーズにすますための4つのポイント 活用できるグッズなども