『人懐っこい猫』に育てるためのコツは?3つのアドバイス 社交的な子にはメリットもいっぱい
1.社会化期に多くの人や動物と触れあう機会をつくる
人懐っこく社交的な性格の猫に育てるためには、社会化期と呼ばれる生後3〜9週齢の間にできるだけ多くの動物や人と接する機会をあたえることです。
とくに生後3週齢以前から人に触れられる機会があった猫は、より社交性が高く人懐っこい性格になると言われています。
また社会化期にいっしょに過ごした動物や人に対しては、攻撃的な行動をする可能性は低く、たとえば本来は獲物であるネズミやウサギなどの小動物や大型犬とも仲良く暮らせるようになるでしょう。
人懐っこい猫に育てるためには、社会化期に多くの人と触れあう機会をつくり、人に慣れてもらうことが重要だと言えます。
2.人に対して嫌なイメージを与えない
多くの人と接する機会を持つことで、人懐っこい性格の猫になることはわかりましたが、やみくもに人と接する機会を作れば良いというわけではありません。
猫を人と触れ合わせるときは嫌なイメージを与えないように注意しましょう。猫は嫌なイメージを強く記憶します。とくに社会化期の猫に「人は怖い」というイメージを持たれてしまうと、払拭するのは難しいです。
できれば来客には事前に、猫を強引に撫でる、抱っこする、追いかけ回すなど、猫が「怖い」と感じる行動しないようにお願いしておくと良いでしょう。
3.積極的にコミュニケーションをとる
猫を人懐っこい性格にするためには、人に対して良いイメージを持ってもらう必要があります。そのためには、たくさんのコミュニケーションをとって、人を信頼してもらうことが重要です。
猫のほうから「いっしょに遊ぼう」「撫でて」と寄ってきたら、しっかりと要求に応えてあげましょう。
また猫にご褒美としておやつを与えるのもおすすめです。おやつを与える際は、お皿からではなく人間の手からあげるようにします。手からおやつを食べさせることで、人間の手は「怖くない」と思ってもらえるようになります。
人の手に良いイメージを持つようになれば、自然と人間に対しても良いイメージを持つようになるはずです。
社交的な猫にはどんなメリットがある?
社交的な性格の猫には日常生活においていくつかのメリットがあります。
- 初対面の人や動物に対しても打ち解けやすい
- 知らない人に対してストレスを感じにくい
- ペットホテルやペットシッターを利用しやすい
- 動物病院でほかの動物がいても苦痛にならない
社交的な猫は、ほかの動物や人に対してストレスを感じにくいと考えられます。そのため動物病院への受診やペットホテル、ペットシッターの利用も安心です。
また災害などで避難が必要になった場合にも役立ちます。ほかの動物や人がたくさんいる場所でもストレスを感じにくいでしょう。
まとめ
猫は知らない動物や人に対して警戒心が強く、ストレスを溜めやすいと言われています。しかし社交性が高く人懐っこい猫は、初対面の動物や人に対しても打ち解けやすく、自分から体をこすりつけて甘える猫もいるほどです。
そんな人懐っこい猫に育てるには、社会化期に多くの動物や人と触れ合う機会をつくることが重要となります。
とはいえ、社会化期が過ぎたら人懐っこい性格に育たないわけではありません。また、もともとの性格もありますので、多くの人や動物と接したからといって社交性が高く人懐っこ性格になるともかぎりません。大切なことは、やはり愛猫の個性を尊重することです。
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