ギネス級になるかも?『体が大きくなる猫種』3つ 大きい故の魅力や飼い方のポイントなどを解説
1.メインクーン
「大きな猫」と言えば、まずはメインクーンが候補に挙がります。純血種としては最大級、体重は4~9kg。個人的には、わりと長い間、「メイン・クイーン(真の女王)」と勘違いしていました。堂々たる姿から、きっとそう思い込んでしまったのでしょう。
名前の由来は、原産地とふわふわリッチなしっぽがアライグマに似ていることから、「アメリカ・メイン州のアライグマ(クーン)」→メインクーンとなりました。
ネズミ退治を長く務めてきた歴史があり、「ワーキングキャット」とも呼ばれています。ハンター気質を備えながら、性格は人懐っこく、穏やか。飼いやすい猫として知られています。
「世界でいちばん長い猫」としてギネス記録を持つのも、このメインクーンです。2010年に記録されたアメリカ・ネバダ州のストゥーウィー君で123cm。悲しいことに2013年に彼は亡くなり、存命中の記録では、イタリアのバリベル君が120cmでトップです。
ここでクイズ。「世界でいちばんかわいい猫」のギネス記録は?
「うちの子!」と答えたみなさん、全員正解です。
では、飼い方のポイントを簡単に3つだけ挙げておきます。
- 十分に動き回れるスペースを確保する
- 遊ぶ時間をしっかり作る
- こまめなブラッシングを欠かさない
最終確認となりますが、メイクイーンでもなく、メインクイーンでもありません。正しくは、「メインクーン」です。間違えると恥ずかしい思いをするので、十分に気をつけましょう。
2.ノルウェージャンフォレストキャット
ノルウェージャンフォレストキャットもまた、大型猫として外せない品種です。名前の通り、原産地はノルウェー。体重は3~9kgです。
特徴的なのは、寒冷地出身ならではの美しく艶やかなダブルコートの長毛です。しっとりしていて、触り心地も抜群。もふもふ好きにはきっとたまらないでしょう。
性格は温厚で、フレンドリー、なおかつ、好奇心旺盛なので、遊ぶのが大好きです。ツンデレな子よりも甘えん坊が好み、という方にはピッタリ。辛抱強い一面もあり、たとえ同居猫がいたとしても、問題なく暮らせる猫です。
北欧神話に登場するほど歴史の古い猫ですが、実は、第二次世界大戦中に絶滅の危機を迎えたこともありました。
その後、1975年に設立されたノルウェージャンフォレストキャットクラブの活動が実り、1977年にはヨーロッパの国際猫協会に品種登録。種を絶やしてはならない、と尽力した愛猫家たちがいたからこそ、現在のように世界的な人気を集めるようになったわけです。
飼い方のポイントは、以下の通りです。
- 運動しやすい環境を整える
- 留守の時間を少なくする(寂しがり屋な一面も)
- 毛並みのお手入れに気をつける
ノルウェージャンフォレストキャットに関しては、「ジャン」の位置がとても重要です。語尾につけてしまうと、フランクな話し言葉、あるいは、テンメンジャンやコチュジャンといった調味料の仲間になってしまう恐れもあります。くれぐれも「ジャン」の取り扱いにはご注意ください。
3.ラグドール
大型種の中でとりわけエレガントな魅力を放つのが、ラグドールです。原産地はアメリカで、体重は4.5~9kg。
上品さと親しみやすさをあわせ持つ品種で、光沢のある白い長毛はふわふわ感満点です。思わず抱きつきたくなるほど。英語で「ぬいぐるみ」を意味するのも納得です。あまりにも澄んだブルーの瞳に見つめられると、今までさんざんついてきた「小さな嘘」をすべて白状する人もいるかもしれません。
おっとりした性格で、人好き、ということから、飼いやすさも際立っています。特に猫飼いデビューのみなさんにはうってつけ。抱っこを喜んでくれる気前のいい猫です。
ラグドールが誕生したのは、1960年代のアメリカです。当時の女性ブリーダーが白猫をベースに、ペルシャ、バーマン、バーミーズなどと異種交配。結果として生まれたのがラグドールです。名前の由来にあるように、ある意味、人間の願望を忠実に再現した猫種と言えるかもしれません。
飼い方のポイントは、以下の3つです。
- 日常的なコミュニケーションを大切にする
- 頑丈なキャットタワーの用意(大型ゆえに落下事故の危険性あり)
- 毎日のコーミング
余談ですが、ラグドールと名前を混同しやすい犬のラブラドールは、もともとカナダのラブラドル半島にちなんだものです。さらに言えば、その名は、半島の発見者であるポルトガルの探検家、ジョアン・フェルナンデス・ラヴラドールさんに由来しています。
まとめ
身体が大きいと気持ちにも余裕が生まれるのでしょうか。今回紹介したメインクーン、ノルウェージャンフォレストキャット、ラグドール、いずれも穏やかな性格の持ち主で、人間に対してフレンドリーです。
とりわけ、ラグドールは、「抱っこ好き」という愛猫家にとっては悶絶クラスの特技まで兼ね備えています。
実際に大型種を飼う場合は、運動不足による肥満に留意し、長毛ゆえのこまめなブラッシングを欠かさないようにしましょう。すくすく育てば、もしかするとみなさんの愛猫がギネス入りするかもしれません。
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