美しい『青い目を持つ猫種』3選と青い瞳の不思議 美しいブルーを作り出す理由は?
「青い目を持つ猫種」とは
猫は瞳の美しさが印象的な動物です。中でもとくに、「青い目を持つ猫種」には心を奪われるのではないでしょうか。
「具体的な猫種は?」と気になった方のために、ここでは青い目の代表的な猫種を3種紹介いたします。
それぞれの特徴や性格、生活するうえで気をつけてほしいことについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.シャム猫
青い目を持つ猫種として真っ先に連想するのは、「シャム猫」ではないでしょうか。
そう、シャム猫は『サファイアブルー』という種類の青色の瞳の持ち主です。
どこかエレガントな雰囲気をまとったシャム猫ですが、性格はとても気さくな子が多く、おしゃべり好き。飼い主さんとのコミュニケーションを大切にする猫なのです。
そのため、シャム猫をお迎えした際は、たくさん話しかけてあげてくださいね。とても寂しがり屋な猫なので、休日は一緒に過ごしてあげると喜ぶでしょう。
特に配慮してほしいことは、住環境と健康チェックです。
シャム猫は驚くほど良く鳴きます。たとえ『猫OK』の物件でも、集合住宅では注意が必要になるでしょう。正直、シャム猫と暮らすのであれば戸建てが安心です。
健康面では、目や腎臓の病気に気をつけてください(「眼球振盪(がんきゅうしんとう」「慢性腎不全」など)。
日頃からよく観察するのはもちろんのこと、かかりつけと呼べる病院が持てると安心です。
2.ラグドール
モフモフの被毛が愛らしいラグドール。ラグドールは青い目が基本の猫種です。そのため、『思わず抱きしめたくなる青い目の猫』と触れ合いたい方にはピッタリの猫でしょう。
性格は温厚で、甘えっ子だけれど騒がしくないというのが特徴です。
一般的に抱っこ好きな子が多いといわれていますが、そこは個体差があります。中には苦手な子もいるので、愛猫の個性を受け入れてあげてください。
ラグドールは長毛種なので、「毛球症」を防ぐために、ブラッシングが欠かせません。また、穏やかさゆえに運動不足になりがちです。肥満や糖尿病・心疾患にも留意しましょう。
3.ヒマラヤン
ヒマラヤンは顔の中心部の色味が濃く、ずんぐりむっくりとした体型が可愛らしい猫です。ヒマラヤンもラグドールと同様に、長毛かつ青い目の猫になります。
性格もラグドールに似通った部分が多く、人懐っこいけれどドタバタとした動きが少ないことが特徴です。
ただし、ヒマラヤ原産の猫なので暑さには弱い傾向にあります。皮膚炎も起こしやすいので、室温や湿度の管理に気を配りましょう。
また、「多発性嚢胞腎(遺伝子疾患)」や「短頭種気道症候群(鼻ぺちゃ系の猫に多い呼吸トラブル)」にも気をつけましょう。
やはり、信頼できる医療機関があると安心です。この猫種をお迎えする方は、事前によくリサーチしておきましょう。
そもそも「青い目」になるのはなぜ?
猫の中でもインパクトが強い「青い目」ですが、総合的に見ると珍しい色になります。
なぜ青色になるのかというと、他の猫よりもメラノサイト(色素細胞)が少ないことが挙げられます。シンプルにいうと、色素が薄いのです。
この種の猫の瞳は、メラノサイトが作り出す波長のバランスの特性上、『人の目には青く映る』という「レイリー散乱」と呼ばれる特徴を持っています。
中でも、真っ白な被毛を持つ猫(W遺伝子)の猫には顕著に現れる傾向にあります。そして特殊な遺伝柄、聴覚障害が出る確率が上がります。
ちなみに猫は皆、青い目を持って誕生します。生後2ヶ月頃までは猫種を問わず目の色が青いのです。これを『キトンブルー』といいます。
一般的な猫は、成長と共に色素細胞が活発になり、青い目から各々の色合いに変化していくのです。
まとめ
今回は、美しい「青い目を持つ猫種」と青い瞳の不思議について解説しました。
成猫になっても尚青い目を維持する猫は、色素細胞のはたらきが弱いという特徴がありました。しかも、人の目で見た場合のみ、このような見え方になるのは不思議ですよね。
稀に真っ白な猫も青い目のままですが、その場合は難聴が現れるケースがありますので注意が必要です(難聴の有無はW遺伝子の中でも個体差がある)。
お迎えした青い目の猫に難聴がある場合は、完全室内飼育の徹底・背後から抱き寄せようとしないなどの気配りが大切です。逆に、ここさえ押さえておけば、他の猫と何ら変わりのない猫生を謳歌できるでしょう。
今回解説した猫種以外にも「青い目を持つ猫種」はありますので、気になる方はぜひ調べてみてください。
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