絵本の主人公は、ホワイトハウスに住む「大統領の愛猫」 バイデン大統領夫人が執筆 米国
選挙演説中に現れた猫
アメリカ合衆国のホワイトハウスに住む猫「Willow」が、初めて絵本の主人公になります。この絵本は2024年6月に出版されることになっています。
Simon & Schuster児童出版社の発表によると、絵本「ホワイトハウスの猫Willow(Willow the White House Cat)」は、トラ猫がホワイトハウスに住むようになった経緯をまとめたストーリーです。
ジョー・バイデン大統領の側近によると、2020年の選挙期間中にペンシルベニア州の農場でジル夫人が演説を行っていたところ、1匹のトラ猫が壇上に飛び出してきたそうです。
夫人はこの猫を気に入って自宅に引き取ることにしました。そして故郷であるペンシルベニア州Willow Groveにちなんで「Willow」と名付けました。
「やがてホワイトハウスに移ったわたしたち家族ですが、Willowはここで部屋から部屋へと駆け回って探検しながら新しい住まいの歴史を探求し、そこにいるすばらしい人々全員と友達になりました」とジル夫人は出版発表会で話しています。
ホワイトハウスに住む唯一のペット
「夫とわたし、それ以前の大統領と家族たち、そしてこの家に足を踏み入れたすべての人々と同じように、みんながWillowを愛情と思いやりをもって迎えてくれたのです。絵本では、この猫がどんどん新しい友達を作っていく過程が描かれているとともに、猫の視点で、アメリカでもっとも有名な住居であるホワイトハウスの内外の様子も紹介されています」という夫人。
4歳になったWillowですが、現在はホワイトハウスで飼われている大統領夫妻の唯一のペットでもあります。
以前は3頭のジャーマンシェパードドッグがいましたが、そのうち「Chump」は2021年に亡くなり、「Major」と「Commander」はシークレット・サービスの人々を噛んだりホワイトハウス職員を襲ったりするなど乱暴な行為を重ねたため、別の場所へと移されてしまいました。
本になった歴代のペットたち
大統領のペットは国民にとって魅力的な存在です。これまでもたびたび本に登場してきました。
ジョージ・H.W.ブッシュ元大統領の愛犬Millieは、「Millie’s Book」と題された本の中で、ホワイトハウス内の生活について犬の視点から見解を述べていますし、ヒラリー・クリントン元大統領夫人は「ペットである猫のSocksと犬のBuddyあての手紙」という形で本を執筆しています。バラク・オバマ元大統領の飼っていた愛犬「Bo」についても、いくつかの本が出版されています。
今回の絵本は、受賞経験のある作家Alyssa Satin Capucilliさんと大統領夫人が共同で執筆し、有名な挿絵画家Kate Berubeがイラストを担当しました。大統領夫人は売上金の一部を軍用犬を支援する慈善団体に寄付する予定です。
出典:White House cat Willow gains children’s book
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