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その昔、ウールの加工で栄えていたイーペルでは、ネズミなどの害獣駆除をしてくれる猫を重宝していました。
しかし、そのうち猫の数が増えすぎて手に負えなくなったり、ペストの流行とともに魔女の使いと見なされたりしたため、猫は迫害を受けるようになり、多くが犠牲となってしまいました。
時を経て、その過ちを忘れないようにと、猫と人との平和を願うおまつりとして、開催されるようになりました。今年(2024年)は、ちょうど開催の年に当たっています。
2015年に初めて開催されたアメリカのイベント「CatCon(キャットコン)」は、セミナーや保護猫の譲渡も行われる、大規模な展示会です。
新型コロナの影響により、一時期はオンライン形式で開催されたこともありますが、猫好きを中心に、多くの方が足を運びます。
また、猫をモチーフにしたグッズの販売もあり、日本のキャラクターも取り扱われているようです。
アメリカの一部の州では、保健所から猫を引き取るのが主流になっていることもあり、保護猫の関心の高さも感じられるイベントですね。
猫の仮装をして、このイベントに訪れる方も珍しくないそうで、新スタイルのカルチャーイベントとしても楽しそうです。
猫をモチーフにした雑貨・ハンドメイドの販売イベントが、東京都台東区にて、定期的に開催されています。
2015年に初めて開催されたこのイベントは、プロやアマチュアを問わず出展可能となっており、来場客だけでなく、クリエイター側からも注目されています。
もし遠方でなかなか行けない場合は、ニャンフェス実行委員会が定期的に企画している「ネコフォトコンテスト」もあるようですよ。
宮城県には「猫神様」で話題の町「丸森町」があります。
丸森町は、養蚕業が盛んだった歴史があり、害獣駆除に猫が一役買っていました。
前述したベルギーでも「害獣駆除」というワードが出ていましたが、意外な共通点があるようです。
歴史的背景があって猫を祀るようになり、今でもたくさんの猫の石碑(猫のシルエットを彫刻したもの・文字)が町内に残っています。
そんな町のシンボルを生かして、2022年から「猫神祭」がスタートしました。
毎年2月22日の「猫の日」付近に開催されており、猫の石碑にまつわる詳しいお話も聞けるのだとか。
比較的新しいイベントではありますが、今後ますます注目が集まりそうです。
猫にまつわる「おまつり・イベント」は、日本国内だけでなく、アメリカやベルギーなど、世界中で開催されています。
かつて、養蚕業やウールの加工業が盛んだった場所では、害獣駆除の際に、猫に幾度となく助けられてきた歴史があります。
おまつり・イベントに参加すれば、そんな歴史を学ぶきっかけとなったり、猫好きの輪が広がったりと、よい経験になることでしょう。
猫の愛されぶりは、場所がどこであれ、とどまることを知らないようです!