猫と『動物病院』うまく付き合うためのアイデア3選 慣らすためにはマメに行った方がいい?
1.動物病院という場所に慣れてもらう
動物病院というと、ワクチン接種や病気・ケガの治療など、猫にとっては「痛い」「辛い」体験と直結しているイメージがあります。
最初から注射や治療などの怖い体験をしてしまうと、猫の中でも「病院=怖い場所」だと関連づけされてしまう可能性があるので、まずは聴診・触診のみの健康診断や体重測定など、痛みを感じないことから体験させてみることがおすすめです。
動物病院に行くときは必ずキャリーケースに入れて移動しましょう。キャリーケースはふだんから出しっぱなしにしておいて、そこでご飯やおやつをあげると、比較的慣れやすくなります。
動物病院に着いたら、猫が落ち着けるように、キャリーケースの上にタオルや毛布をかけてあげます。待合室では他の動物と距離をとり、猫に声をかけて安心させましょう。
診察台に乗せるときは、猫が自分で出てくるのを待つか、優しく抱き上げてあげるようにします。獣医師に触られるときは、猫の頭や首をなでてあげて、痛くないことを伝えましょう。
幼い時から獣医師やスタッフに慣らしておくことも重要なので、できる限り「かかりつけ医」をみつけておくと良いでしょう。
また、猫だけでなく、飼い主も意思疎通をしっかり図るのも大切です。
2.定期的に受診する
猫は人間の4倍速く年をとるので、年1回の健康診断は必要です。健康診断では、猫の体重測定や聴診、触診、血液検査などを行い、病気の早期発見や予防に役立ちます。
健康診断のほかにも、ワクチン接種やノミ・ダニの駆除、歯石除去などの予防医療も定期的に行いましょう。ワクチン接種は猫にとって恐ろしい感染症の感染や重症化を防ぐことができます。
ノミ・ダニの駆除は猫の皮膚炎や貧血を防ぐだけでなく、人への被害を防ぐことができるでしょう。ノミ・ダニを媒介して猫や人に感染する病原体も多数存在します。ノミ・ダニを定期的に駆除することで、そういった感染症のリスクを減らすこともできます。
また、歯石除去は猫の口臭や歯周病を防ぐことができます。基本的に麻酔が必要な処置となるので、定期的に口腔内の状態を診察してもらい、処置が必要なタイミングを見極めましょう。
定期的に動物病院に通うことで、猫は動物病院に慣れることができるでしょう。また、獣医師との信頼関係も築くことができるほか、猫の健康状態や変化にも気づきやすくなります。
3.ホテルがあれば利用してみる
猫は環境の変化に敏感なので、飼い主が旅行などで留守にするときは、動物病院のホテルを利用することをおすすめします。
動物病院のホテルでは、猫に適した温度や湿度、照明などの環境が整えられており、おもちゃなどの遊び道具が用意されている場合もあります。
また、獣医師や看護師が猫の様子を常に見守ってくれるほか、万が一猫が体調を崩したり、ケガをしたりしたときには、すぐに対応してくれるので安心です。(夜間は対応不可の場合も多いので、各病院に確認をしてみてください。)
慣れることができるかは猫次第ですが、動物病院のホテル利用だけであれば痛い思いをすることもないので、猫は動物病院に安心感を持つことができるかもしれません。また、飼い主さんも安心して旅行などを楽しむことができるでしょう。
まとめ
今回は、猫が動物病院に慣れるための3つのコツをご紹介しました。
まずは動物病院が怖くない場所であることを覚えてもらい、定期健診などで定期的に通うことで猫も安心するでしょう。
動物病院にホテルが併設されている場合は、短時間からでも利用してみることもおすすめです。日頃から動物病院を身近な場所にしていれば、いざという時に安心して受診することができるでしょう。
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