猫に『ウェットフード』をあげるメリット・デメリット 缶詰やパウチなど、選び方のポイントも
猫に「ウェットフード」をあげるメリット
愛猫に「ウェットフード」を食べさせていますでしょうか。それとも、ドライフードのみでしょうか。
猫のウェットフードはそのパッケージからも、少々贅沢なイメージがあるかもしれませんね。また、一食分ごとの個包装も多いため、ドライフードより保管場所スペースをとってしまう印象もあるかもしれません。
しかし猫の「ウェットフード」には、それでもあえて取り入れるだけの価値が詰まっているのです。
そこで今回はまず最初に、猫に「ウェットフード」をあげるメリットについて解説いたします。
水分補給になる
猫のウェットフードの最大のメリットは、何といっても水分量が多いこと。約80%が水分なので、食事として取り入れるだけで水分補給ができます。
猫は個体差がありますが、水をあまり飲まない子も多く、膀胱炎などの泌尿器トラブルに繋がったり悪化させたりする危険性があります。
しかしウェットフードを与えることで、これらの課題を効率よくクリアすることができます。
食欲が増す
さらに嬉しいことがもうひとっつあります。それは、猫の食い付きが良くなることです。
水分量が多いウェットフードは、香りが強いことも特徴です。これにより、「美味しい」と感じやすくなります。
いつものご飯(ドライフード)に変化を加えたい時や、思った以上に食い付きの悪いご飯に遭遇してしまった時はウェットフードの出番です。
ベースのご飯はそのままに、トッピングとして活用してみてください。食欲が増すうえに、キャットフードの食品ロスも減らすことができます。
非常食になる
地震が多い昨今、いざという時に備えたいのは猫も同じです。実は、ウェットフードは非常食としても役に立つものなのです。
より密閉度の高い缶詰タイプであれば3年間、パウチであれば2年間保存することが可能です(未開封の場合に限る)。
避難時にいきなり与えて嫌がられることがないように、愛猫に日頃から時々食べさせて、ウェットフードの味に慣れてもらうと良いでしょう。
人間用非常食と同様に、消費期限が切れる前に消費し、新しいものをまた買い足すようにローテーションすると、無駄なく非常食を蓄えることができます。
ただし、開封後は酸化などもあり、品質が劣化することも特徴の一つです。災害時の非常食として使用する場合も、開封後は出来るだけ早く食べきることなどを心がけましょう。
猫に「ウェットフード」をあげるデメリット
上記で猫に「ウェットフード」をあげるメリットを解説しましたが、もちろん「デメリット」も存在します。
嬉しい要素が多いウェットフードのデメリットは、『一度開封したものは、保存が効かない』ということです。基本的にはその日のうちに食べきらなければならず、開封したものは『要冷蔵』の扱いになります。
もちろん置き餌もNGです。家を留守にする際は、置き餌はドライフードのみにしてください。
ウェットフードは水分が多い分、腐敗しやすいのが要注意ポイントです。くれぐれも扱い方に気をつけてください。
「ウェットフード」選びのポイント
ここまで「ウェットフード」のメリット・デメリットについて解説しました。意外と取り入れやすいと感じたのではないでしょうか。
ところで、一口にウェットフードといっても種類は豊富です。パウチや缶詰などさまざまな形態で販売されていますが、各々どのように選べば良いのでしょうか。
そこでここからは、愛猫のために「ウェットフード」を購入する際の選び方のポイントについて解説します。
主食にしたいなら「缶詰」
ウェットフードを主食にしたいのであれば、缶詰がおすすめです。なぜなら「総合栄養食」に分類されているものが多いからです。
総合栄養食は、猫が1日あたりに必要とする栄養素が網羅されたフードのこと。ドライフードの場合もそうですが、猫にとっての主食はこの表記があるものでなければなりません。
ドライフードに混ぜて味変するなら「パテ」
ペースト状やムース状になったパテタイプのウェットフードは、老若男女問わず取り入れやすく、総合栄養食の種類が豊富です。
そのため、主食としてそのまま食べてもOKです。強いていうなら、ドライフードと混ぜても良いでしょう。
缶詰タイプのものと比較すると絡みやすい形状になっているので、愛猫に不評だったドライフードを美味しく味変することができます。
水分補給が目的ならば「パウチ」
パウチタイプの中には『スープ仕立て』というものがあります。こちらは水分補給が苦手な猫におすすめです。
季節を問わずとにかく水を飲んでくれないと頭を抱える飼い主さんは、1度試してみてください。
ちなみにパウチは、副菜にあたる「一般食」の種類が豊富です。総合栄養食の熱量や栄養組成に準ずるものもありますが、基本的に一般食と表記のあるものを主食にすることはできません。ドライフードでしっかりと栄養が取れているのであれば、逆にトッピングは一般食でも問題ありません。
まとめ
今回は、猫に「ウェットフード」をあげるメリット・デメリットについて解説しました。
今回は、総合栄養食を基準に解説してきましたが、療法食としてのウェットフードも存在しています。療法食を食べている場合は、同系統のものを探してみてください。
食べ切ることを大前提としたウェットフードですが、猫に嬉しいメリットがたくさんありましたね。上手に活用できれば、猫の食生活がさらに豊かになるはずです。目的に合わせながら選んでみてくださいね。
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