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「17%の飼い主は、今後室内飼いをする可能性があると答えている」
「48%の飼い主は、どちらがいいかわからない」
「30%の飼い主は、室内飼いに反対している」
室内飼いの場合、脱走を防止するために庭を柵で囲んだり、専用の大型ケージ(いわゆる「キャティオ」)を用意したりするなど、多くの工夫が必要になります。
猫のために27種の在来野生動物が絶滅に追い込まれたオーストラリアでは、全国の市で「猫の室内飼い基準」を設けています。
「諸外国では、室内飼いのためのすぐれた指導基準を設けていますが、ニュージーランドは遅れています」というHelenさんです。
これに対してAnneさんは「交通量の激しい道路近くに住む猫は、すべて室内飼いにすべきです。でもそれ以外の場合は、自由に歩き回らせるのが自然です」と主張しています。
Helenさんは「海外では、猫を室内飼いするほうが、健康が増進するという多くの研究があるのです」と反論します。
Anneさんとボランティアは、約350匹の猫の世話をしています。多くは高齢で、体調を崩している例も多くみられます。
猫の世話には1匹あたり約3千から4千NZドル(およそ27から36万円)もかかり、さらに「猫を引き取ってほしい」という電話が1日10件もかかってくるそうです。彼女は猫がよじ登れない特製の塀を設置しましたが、これには数千ドルもかかりました。
「ふつうの飼い主にとっては、高額すぎて非現実的です。ましてや特別に仕立てた『キャティオ』の設置など、無理な話です」というAnneさんです。
むしろ彼女は、政府主導で避妊手術の無料化やマイクロチップの推奨を進めるべきだと考えています。
「そうすることで、時が経てば猫の数が減っていき、やがて野良猫はほとんどいなくなるでしょう」
Helenさんもこの意見には同意しています。
「避妊手術が進めば、飼い猫が交尾して野良猫を増やすような現象もなくなり、野良猫は減っていきます」
どうやらニュージーランド国内では、「避妊手術を広めることで野良猫を減らす」ことについては多くの人々が同意しているようです。ただ飼い猫を「完全室内飼いする」のは、まだ意見の一致には至っていないようです。
出典:Study reveals 30 percent of New Zealand cat owners oppose keeping them inside despite wildlife harm