猫にも必要な『乾燥対策』3選 放置すると病気にかかる危険も?
1.加湿器で湿度を上げる
空気が乾燥しやすい時期に活躍する家電と言えば加湿器。湿度が低下する冬場ともなると手放せなくなる人も多いのではないでしょうか。
猫が快適に過ごせる湿度は50〜60%と言われています。それに対して、日本の冬の平均湿度は50%前後とやや低めです。湿気の少ない東京では平均46%とさらに低く、冬晴れがつづけば10%近くまで下がることもあります。
そのうえ暖房を使う室内では湿度は屋外よりもっと下がってしまうのですから、猫にとっても飼い主さんにとっても快適な環境とは言えません。
また空気が乾燥しているとウイルスが空中に浮遊しやすくなります。さらに粘膜が乾燥してウイルスへの抵抗力が低下するため、必然的に感染症のリスクが増大してしまうのです。
ウイルスは湿度40%以下になると活発に活動しますが、50%を超えると減少することがわかっています。猫にとっての快適さも考えると湿度50%以上はキープしたいところですね。
2.肉球を乾燥から守る
猫の乾燥対策で忘れてはならないのが肉球のケアです。
猫の肉球は乾燥するとひび割れを起こしたり、ガサガサになったりして感染症にかかりやすくなります。そのため乾燥する季節には、肉球のケアもしっかりとおこなう必要があるのです。
肉球が乾燥する原因には空気の乾燥のほか、体内の水分量の不足も考えられます。つまり室内の加湿や適度な水分補給が有効な対策となります。のどが渇いたときにいつでも新鮮な水が飲めるように用意しておきましょう。
また肉球クリームを使ったケアもおすすめです。週に2〜3回塗ってあげると効果的です。
専用品がなければオリーブオイルやワセリンなどでも代用できます。必ず猫が舐めても問題ないものを使用してください。人間用のハンドクリームなどに含まれる保湿剤や香料は猫にとって危険な成分もありますので避けたほうがよいでしょう。
3.乾燥肌にも注意
空気が乾燥する時期には、猫も皮膚が乾燥してトラブルを起こします。猫の皮膚は人間の皮膚の1/5ほどの厚さしかなく、非常にデリケートです。人間よりもトラブルを起こしやすいと考えましょう。
猫が乾燥肌になる原因には、空気の乾燥と水分不足があります。乾燥肌になると皮膚がカサカサになる、フケが出るといった症状が見られるほか、かゆみで患部をなめる、こすりつける、掻くといった様子が見られます。
肌の乾燥予防には状況にもよりますが、一般的には以下の対策が有効です。
- 加湿器を使う
- 水分を補給させる
- 保湿ケア用品を使用する
- 低刺激シャンプーで定期的に洗う
予防には加湿器を使うなどしてなるべく空気の乾燥を防ぐとともに、水分補給にも気を配りましょう。
保湿ケア用品は、ペット用のものを使用するようにしてください。
また対策しているのに改善が見られない、症状がひどい場合は、早めに獣医師に相談することをおすすめします。
まとめ
湿度が低下しやすい時期には室内が乾燥しないように気を配るのはもちろん、肉球や皮膚のコンディションにも注意したいですね。
肉球はすべり止めやジャンプの際の衝撃を和らげるなど、猫が活動するための重要な役割を持っている部位です。猫が安全かつ快適に過ごすためにも肉球がひび割れていないか、カサカサになっていないか注意し、しっかりとケアしてあげましょう。
また猫の皮膚は人間よりもずっと薄くデリケートです。こまめにブラッシングしつつ皮膚の様子を観察し、異常が見られる場合は動物病院を受診しましょう。
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