猫が『寒さに弱い』のはなぜ?2つの理由と冬を快適に乗り切るための対策
猫が「寒さに弱い」理由とは
ようやく冬らしい気温になってきて、日々本格的な寒さがじわじわと迫って来ました。この気温の変化は、猫にとってはありがたくない変化といえるでしょう。
ではそもそも、猫はなぜ「寒さに弱い」のでしょうか。どのようにこの冬を乗り切れば良いのでしょうか。
ここでは、猫が「寒さに弱い」理由と、冬を快適に乗り切るための対策について紹介いたします。
1.砂漠で生活していた動物だから
猫の祖先は元々、砂漠地帯で生活していました。家猫代表のキジトラにそっくりなリビアヤマネコも、やはり砂漠出身です。このような背景から、『猫は暑さに強く寒さに弱い動物』といわれています。特に被毛が短い短毛種は、往々にして寒がりな傾向にあります。
とはいえ、室内飼育という環境に慣れた猫は極端な寒がりではないことも多く、むしろ室温が高すぎると、冬なのに熱中症になってしまう恐れがあります。そのため、室温は25℃〜26℃程度に調節すると良いでしょう。
さらに、湿度を意識することも大切です。猫も人も、冬場は50%〜60%程の湿度が適しています。加湿器の使用はもちろん、タオルや下着などの洗濯物を部屋干しにすることで室内の湿度を上げることができます。
その他に「ラグを敷く」「ブランケットを用意する」「冬仕様の猫ベッドを置く」「ダンボールを置く」などの工夫をしてあげることで、猫が暖を取りやすくなります。
2.猫種による特徴
冒頭で短毛種について書きましたが、猫種によっては寒さに注意が必要な場合があります。それはスフィンクスやドンスコイ、デボンレックスなどの、極端な短毛かつ小柄の猫種です。
彼らのような猫をお迎えする際は、室温を27℃程に保ち、注意深く温度管理・湿度管理してください。
当の猫が嫌がらないようであれば、猫用の洋服を着せることも寒さ対策に繋がります。留守番時間が長いご家庭では、常に暖かい部屋と標準的な環境を行き来できるようにしてあげると良いでしょう。
ちなみに、長毛種の猫種であっても、家猫の場合は配慮が必要です。短毛種同様、室温や湿度を保つこと、涼しい廊下と暖かい部屋を行き来できるようにしてあげることが大切です。
まとめ
猫が「寒さに弱い」といわれる主な理由は、元々の本拠地が砂漠であったことに由来します。家猫の場合は、短毛種は寒さが苦手なケースがあるものの、実際には個体差が大きいというのが実情です。
極端に室温を上げる必要こそないですが、愛猫に合った寒さ対策ができると良いですね。ただし、スフィンクスのような特殊な猫種の場合はそれなりの配慮が必要になります。エアコンや洋服、布団などを上手に活用してみてください。もちろん、標準的な猫に対しても有効な手段です。
ちなみに、こたつやホットカーペットなどの防寒器具も便利ですが、ずっと当たりっぱなしになると低温やけどの恐れがあります。また、電源を入れたまま外出しないように気をつけましょう。
この記事が、厳しい寒さを乗り越える手立てとしてお役に立てれば嬉しいです。
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