被毛がパックリ…猫の『毛割れ』考えられる4つの原因 きれいな状態をキープする予防方法も
猫の毛割れの原因
1.老化
猫の毛割れの原因として最も多いのが老化です。皮膚の乾燥や栄養吸収率の悪化といった老化現象が、毛割れにつながるともいわれています。
人間が歳をとると髪の毛の艶がなくなってくるのと同じように、猫も高齢になると毛並みが悪くなるのは仕方のないこと。特に10歳以上の猫は毛割れを起こしやすいので、予防のためにできることをしたいですね。
2.腎臓病などの病気
腎臓病をはじめとする内臓疾患も、猫の毛割れの原因のひとつとされています。内臓の働きに異常が出ると、毛並みが悪くなってパックリと割れてしまうことがあるのです。
愛猫の毛割れに気づいたときには、体調に異常がないかどうかを確認しましょう。もしも食欲不振や元気がないなどの症状が出ている場合は、すぐに動物病院で診察を受けることが大切です。
3.皮脂が多くて皮膚が汚れている
皮脂が多く出ていて皮膚が汚れていると、べたつきが原因で毛割れを起こしてしまうことがあります。皮脂が多く出やすい体質の猫や長毛種の猫は、皮脂汚れによる毛割れに注意が必要です。
4.栄養バランスが偏っている
毎日の食事の栄養バランスが偏っていると、きれいな毛並みを維持できずに毛割れを起こしてしまいます。穀物でかさ増ししたキャットフードを与えていて良質なタンパク質を十分に摂取できていない場合や、ダイエットのためにカロリーや油脂を制限しすぎている場合には、被毛に必要な栄養が行き渡りません。
高齢の猫は若いころのようにスムーズに栄養を吸収できなくなるので、今まで通りのフードを与えていると毛並みが悪くなってしまうことも。愛猫の食事が体質や年齢に適した栄養バランスになっているかどうか、ぜひ一度見直してみてください。
またなんらかの原因で毛づくろいがすくなくなることも毛割れの原因ともなります。
猫の毛割れを予防する方法
1.こまめなブラッシング
猫にはグルーミングの習慣がありますが、背中など自分では届きにくい部分はグルーミング不足により毛並みが悪くなりやすく、そのまま放置すると毛割れを起こしてしまいかねません。また高齢の猫は体力の低下により、グルーミングの回数が減る傾向があります。
愛猫が毛並みを維持できるように、飼い主さんがこまめにブラッシングをしてお手入れのサポートをしてあげてください。
2.食事の栄養バランスを見直す
毎日の主食であるキャットフードは、栄養バランスの整った「総合栄養食」を選ぶとよいでしょう。ただし原材料の質が悪いフードや、体に悪い添加物を使ったフードを与えていると、被毛に悪影響が出てしまうので注意が必要です。
良質なタンパク質をたっぷり含み、粗悪な原材料や添加物は不使用のフードを与えていると、ツヤのある健康的な毛並みをキープできます。被毛の健康をサポートする効果があるオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を配合したフードを与えたり、サプリメントで補ったりするのもおすすめですよ。
また水分不足による乾燥も被毛に良くありません。愛猫の飲水量が少ない場合は、ウエットフードを与えることで水分補給するとよいでしょう。
3.皮脂汚れの改善や病気の治療
愛猫が皮脂が多く出る体質の場合は、皮脂汚れによる毛割れを予防するために定期的にシャンプーをしましょう。シャンプーが苦手な猫も多いので、自宅でのお手入れが難しいときはペットサロンでプロにやってもらうのがおすすめです。
また病気が原因で毛並みに影響が出ている場合は、病気の治療をしなくてはなりません。病気は早期発見が大切なので、日頃のスキンシップやブラッシングの最中に愛猫の毛並みを確かめ、健康状態をチェックしましょう。
まとめ
可愛い愛猫には、きれいな毛並みをキープしていてほしいですよね。被毛の状態が健康的だと猫本人も気分が良いですし、飼い主さんも愛猫を撫でるたびに幸せを感じられます。猫の毛割れは原因ごとに予防法があるので、ぜひ日頃から愛猫の被毛のケアを心がけてくださいね。
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