一人暮らしで猫と暮らすときに本気で考えるべきこと5つ

1.最後まで責任を持って飼う覚悟はあるか

これは一人暮らしでもそうでなくとも、猫を飼うにあたって最も大切なことといえます。猫は可愛くて癒される存在ですが、飼うということは「猫を生涯幸せにする」という責任が伴うもの。

平均15年という猫の寿命が尽きるまでは、たとえ猫が病気になったり認知症にかかったり、性格がきつくなったりしても、自分勝手な都合で飼育をやめることはできません。

そのため猫を飼育するのであれば「猫を生涯幸せにする」覚悟をしっかり持ってからにしましょう。

2.経済的な余裕はあるか

猫の飼育には、エサ代やトイレ砂代、猫グッズ購入費用など定期的なコストがかかります。

一般社団法人ペットフード協会の2022年全国犬猫飼育実態調査結果によると、猫のひと月あたりの飼育費用は平均7,286円とありました。

さらに病院を受診したりトリミングにいったりするともっと費用はかさみます。

また、人のような公的医療保険があるわけではないので、動物病院での治療費用は基本的に全額負担。獣医療の発展に伴い、治療費も年々高額化してきています。ペット向けの民間の保険に入るか、貯蓄をペット用に確保しておくなど、突発的な出費への備えも欠かせません。

そのため「この先15年程度猫を養えるほどの経済力はあるのかどうか」というのは、猫を飼う前にきちんと考えておくべきポイントです。

3.猫の預け先の環境は整えられるか

猫を飼う前には、猫の預け先となる家族や友人を見つけておきましょう。

急な出張や旅行はもちろん、一人暮らしであれば今後「結婚する人や子供が猫アレルギーで猫が飼えなくなる」といった状況にもなりかねません。

もちろん、自身で猫を最後まで飼う努力をすることは大前提ですが、万が一のときに対応できるよう複数の預け先や、病気や結婚で猫を飼育できなくなった際に猫のお世話をしてくれる場所を確保しておきましょう。

4.猫が飼える物件であるかどうか

意外と見落としがちなのは「物件」の問題です。一人暮らしであれば賃貸に住んでいる人も多いかと思いますが、改めて自宅が「ペット可」であるかは確認しておいてください。

ペット不可物件なのに猫を飼って、トラブルが生じた結果、猫を手放すというケースも考えられます。

そうならないためにも自宅のペットに関する条件はしっかり確認して、近所や大家さんに迷惑がかからないような安定した環境で迎えてあげましょう。

5.猫とコミュニケーションを取れる時間はあるかどうか

猫は比較的お留守番が得意な動物とはいえ、長い時間飼い主がいないというのはよろしくありません。また毎日フードを与えたり水を交換したり、トイレの掃除など猫のお世話にも時間が必要です。

そのため日をまたぐほど夜遅くに帰ってきて朝早く出ていく、そんな生活を毎日している人には猫の飼育はおすすめできません。

特に若い猫は、遊ぶ時間がたっぷり必要です。遊び相手がいないことでストレスが溜まってしまい、内装や家具の破損、誤食、自傷行為などの問題行動が出てしまうこともあります。

また、大概の動物病院は日中しか開いていません。万が一、飼っている猫が病気や怪我をしたときに、ちゃんと動物病院に連れて行く時間があるのかも重要です。

猫の飼育を考えるなら、「日中は部屋を空けるけど、朝と夜はきちんと猫のお世話をしたりコミュニケーションがとれる」「病気などの際は融通を効かせ動物病院に連れて行ける」くらいの時間の余裕は持てるようにしましょう。

シングルで猫を飼う時のメリットとデメリットは?

シングルで猫を飼う前には、猫を飼育する際のメリット・デメリットを把握しておきましょう。

メリット

【寂しさを紛らわせてもらえる】
一人暮らしの寂しさは猫が癒してくれます。猫と触れ合うと「オキシトシン」という幸せホルモンが分泌されるので、心から幸せを実感できるでしょう♪

【生活にメリハリが出る】
猫の世話のために外出や起床の時間を調整するなど、一人暮らしの生活にも良い「時間のバランス」がとれるようになります!

【責任感が向上する】
猫の世話をすることは「猫の命を守ること」でもあるので、同時に大きな責任感を養うことができます。

【交友関係が広がる】
猫好きの人と交流することで、交友関係が広がります。SNSでは猫の話題で盛り上がったり、猫の写真を交換したり、新しい友達を作ることができるでしょう。

デメリット

【お金がかかる】
猫の飼育には、エサやグッズ、病院代などの費用がかかります。

【壁や家具にキズがつく】
猫は爪とぎをするため、専用の「爪とぎ」を用意しても壁や家具にキズがついてしまうことがあります。

【清掃が大変】
猫は日ごろからも毛が抜けがちですが、年に2回の換毛期には大量の抜け毛に頭を悩まされます。

【時間が制約される】
旅行や出張も簡単に行けなくなります。長期間の留守には預け先の確保が必須です!

まとめ

猫と暮らすことは、人生において大きな喜びと癒しをもたらしてくれます。しかし猫を飼うには、まずは「猫を幸せにできる覚悟ができているか」を自分自身に問いかけてみましょう。

猫と暮らすことは何も良いことだけではありません。

もし猫を飼うと決めたなら、今回紹介した「シングルでも本気で考えるべき5つのポイント」とデメリットを考慮した上で、猫との上手な暮らしの準備を整えましょう。

それができれば一人暮らしでも、猫と楽しく暮らすことができるはずです。


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情報提供元: ねこちゃんホンポ
記事名:「 猫は『一人暮らし』でも飼っていい?猫と暮らしたいシングルが本気で考えるべき5つのこと