少子化とペット熱の高まりで、犬猫の関連産業の需要が拡大中 台湾
ペットのために年間平均13万円を支出
台湾農業部の調査によると、国内のペットの飼い主は年間平均で28,081台湾ドル(約13万円超)をペットに費やしていることがわかりました。
同省から委託されて調査を行ったのは、台湾経済研究院(TIER)です。11月末に発表された報告では「2027年には全国のペット数が子供の数を抜き、今後ペット関連産業は成長を続けるだろう」と記されています。
ペット関連の支出で最大のものは「食事代」で、41%を占めます。次いで「医療費」(16%)、「グルーミング代」(10%)でした。
統計局によると、台湾国内で2021年現在、124万頭の犬と87万匹の猫が飼われています。
今回の調査では、飼い主の71%は女性でした。一方で52%は単身者か、子供のいない夫婦のみの世帯です。さらに40%の飼い主は、10年以上ペットを飼い続けていることもわかりました。
今後の問題は「飼い主が亡くなった犬猫」
農業部畜産局長の陳中興さんは「全国のペット関連産業の総生産額は、500億台湾ドル(2兆350億円)を超えています」と話しています。
「ペット産業が栄えると同時に、飼い主は犬猫の出自を気にするようになってきます。そこで、本省ではペットの包括的な登録情報を、一般に閲覧できるようにしたのです」
また、ペットが増えてくると「飼い主が亡くなった際に犬猫をどうするか」という問題も出てきます。陳さんはこの問題への対処を検討中だそうです。
成長産業は「保険」「葬儀」
ペット市場の拡大とともに、ペット保険やペットの葬儀などの新しい産業も拡大していきます。
TIER研究員の劉依蓁さんは話します。
「こうした新規参入事業への行政指導も必要です。ペット熱は高まっていて、昨年ペットフードに支出された80億台湾ドル(約375億円)のうち、6億台湾ドル(約28億円)がペット用健康食品に使われています」
出典:Pet owners spend big each year: survey
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