『体が大きくなる猫種』3選 標準サイズの猫との違いはあるの?お迎えする際のポイントも解説
1.ノルウェージャンフォレストキャット
「体が大きくなる猫種」としてまず紹介するのが、ノルウェージャンフォレストキャットです。
北欧ノルウェー地域にルーツを持つ猫種で、大きな体と長い被毛が特徴的で、大きい個体は体重が8kgを超えることがあるほどです。名称が長いため「ノルウェージャン」「ノルジャン」などと略称で呼ばれることもあります。
幼少期は活発で遊び好きな子が多いですが、比較的穏やかな性格傾向であり、猫初心者の方でも飼いやすいと評判で、日本国内でも人気が高い猫種です。
2.サイベリアン
サイベリアンも代表的な大型猫のひとつで、シベリア地域を名前の由来とする猫種です。
正確なルーツは分かっていませんが、少なくとも寒冷地を原産地としていることは間違いありません。大型猫の中でも特に大きくなりやすく、10kgまで成長する個体も存在します。
サイベリアンの特徴は、大きな体だけでなく、その被毛にもあります。
一般的に長毛猫には「ダブルコート」とよばれる2層の被毛構造を持つ品種が多いです。しかしサイベリアンの場合は、3層の「トリプルコート」を持つ個体が多いとされており、より寒さへの耐性が整っています。
また、その体つきは全体的に丸みを帯びていることから「ビア樽型の体型」である、とも言われています。
3.メインクーン
メインクーンは、穏やかな巨人と称されるくらい性格が温和な傾向の大型猫です。そのため、飼いやすい猫として人気が高く国内の飼育数も多め。北アメリカを原産としており、被毛も長めです。
サイベリアン同様、大きな個体は10kgに迫るほど成長します。最も大きな飼い猫というギネス記録をメインクーンが獲得したことがあるほどです。
メインクーンを飼育するときは、大きくなることを想定して室内環境を整えてあげることを推奨します。
標準サイズの猫との違い
- 数年をかけて成長し続けることが多い
- 関節トラブルなど体が大きいことに対する配慮が必要
- 心臓病などのリスクが高い場合がある
大型猫は標準的な品種と比較して、いくつか違いが存在します。まず挙げられるのが成長スピード。標準的な猫はだいたい1年くらいで体が成熟することが多いのですが、大型猫の場合は数年かけて成長していきます。
たとえば、ノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンは、4~5年かけて体が育っていきます。年月をかけて大きくなっていき、体重が重い分、関節などの健康状態も注意深く見守っていくことが大切です。
またメインクーンなど、一部の猫種は遺伝的に心臓病のリスクを抱えています。猫の心臓病は根治する方法が存在しないため、定期的に健康診断を受け早期発見を目指し、健康状態に合った管理ができるよう配慮してあげましょう。
お迎えする際のポイント
前述の通り、「体が大きくなる猫種」は体が大きいことから体重も重め。そのため、猫用品選びは耐久性と大きさが重要です。
標準猫だけを想定した商品だと、使用中に壊れてしまい、事故に繋がる心配があります。キャットタワーなどの猫用品は、くれぐれも頑丈で大きめな物を選びましょう。
加えて、大型猫には長毛の品種が多いです。毛球症を防ぐためにも定期的な毎日のブラッシングと定期的なシャンプーは欠かせません。
「体が大きくなる猫種」は、食事量や用品の違い、健康面での特別なケア、その他諸々のお手入れが大変なことをじゅうぶんに覚悟した上でお迎えするかどうかを検討してあげましょう。
まとめ
今回紹介した品種以外にも、大型猫に分類される「体が大きくなる猫種」は存在します。いずれも大型と称されるだけあり、体は大きめ。お世話に伴う負担も軽くはないでしょう。
ただし、そうした負担は大なり小なり、どの猫にも共通して発生します。大型猫だけが特別大変ではないことを頭に入れておきましょう。
体が大きいことは、デメリットだけではありません。大型猫のもふもふとした抱き心地は、心癒されること間違いありません。さらにその性格も、それぞれで違いはありますが、比較的フレンドリーな個体が多いため、飼いやすい点も魅力といえます。
今回の記事を参考に、大型猫のお迎えを検討してみてはいかがでしょうか。
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