猫がいる部屋で「ノミ」を見かけたら…すぐにするべき対処法や猫への影響は?
猫部屋で「ノミ」を発見したら…
もしも愛猫が過ごす部屋で黒い砂粒のようなものを発見したら「ノミ」を疑ってください。
「室内飼育なのにまさか!?」と驚く飼い主さんも多いと思いますが、ノミはこっそり飼い主さんの靴や玄関に潜んでいることがあるのです。
つまり、ノミによるトラブルは、いつどこの家庭で起きても不思議ではないということ。
そこで今回は、猫がいる部屋で「ノミ」を見かけたらすぐにするべき対処法を紹介いたします。気づいていないだけ…という状態にならないよう、しっかり確認しておきましょう!
ノミの糞を確認する
冒頭で紹介した「黒い砂状もの」の正体は、ノミの糞です。これを発見したら拾い集め、湿らせたティッシュの上に乗せてみてください。実はノミの糞かどうか確認できることがあるのです。
もしティッシュが赤茶色になったらノミの糞です。愛猫の被毛にも付着していないか探すと同時に、毛をかき分けながら発疹がないかチェックしましょう。
ノミに吸血されると皮膚炎が起き、痒みや湿疹などの症状を引き起こします。もちろん他の猫や動物にも同様の症状が起こり得るので、多頭飼育の場合は全員の体をくまなく確認するようにしてください。
身体中を掻きむしる、換毛期でもないのにバサバサと毛が抜けるなどの症状がある場合は怪しいサインです。ノミらしき存在を発見する前でも疑ってかかるようにしてください。
ノミは潰さないが鉄則!
糞の痕跡を探す過程でノミ本体に遭遇した際は、くれぐれも潰さないようにお願いします。万が一寄生しているノミがメスの場合、潰れた衝撃で卵を撒き散らしてしまう恐れがあります。
床に落ちているノミは粘着テープで取り、中性洗剤(食器用洗剤)を薄めた水の中に沈めてください。
愛猫の体にいる場合も同様ですが、粘着テープを使うわけにはいかないので、ピンセットや綿棒などを用いて、くれぐれも潰さないように除去しましょう。
動物病院を受診する
これまでのステップはあくまでも応急処置です。仮に体から取り除くことに成功したとしても、必ず動物病院を受診してください。
通院までの間は市販薬はもちろん、シャンプーやノミ取り用の首輪を含め、なにも使用しないようにしてください。市販のものは安全性や効果が不明なものが多いからです。
まずはしっかり診察してもらい、それに応じた薬を処方してもらうことが最適です。ただし、既に処方された薬が手元にある場合は使用可です(有効期限内のものに限る)。
室内を徹底的に掃除する
ノミは猫だけではなく、家庭全体に影響を及ぼします。そのため、ノミが発生してしまった場合は、室内を徹底的に掃除してください。
まずは部屋の隅々まで掃除機をかけます。その後は、フローリングワイパーを使って細かな毛やホコリなどを拭き取ります。ここで出たゴミは、ビニール袋に入れてしっかりと口を縛った状態で捨ててください。
また、消毒できるものは60℃〜70℃のお湯で熱湯消毒をします。衣類や寝具なども綺麗に洗濯し、乾燥機があれば乾燥機を活用します。寝具用の掃除機があれば、そちらも使ってください。
燻煙剤で駆除をする
最後に仕上げとして、燻煙剤で室内に残ったノミを駆除しておくと安心です。
とはいえ、ノミの室内からの完全除去はなかなか困難なので、一度でもノミが出てしまった場合はこまめに掃除をするように心がけましょう。
猫に対する予防薬も定期的に与えるようにしてください。
まとめ
今回は猫がいる部屋で「ノミ」を見かけたらすぐにするべき対処法について紹介いたしました。
最後に筆者の知人の体験談を紹介いたします。
知人宅の愛猫は玄関で遊ぶ習慣があり、飼い主さんの靴にスリスリすることを好んでいたそうですが、後にノミの糞を発見し、慌てて病院に行ったそうです。
幸いにも発見が早く、適切な対処をした結果、現在は平和に暮らしています。尚それ以来、玄関への立ち入りを禁止して、靴も靴箱にしまう習慣を徹底しているようです。
発見当時は「完全室内飼育なのに!」と驚いていましたが、これはどこのご家庭でも起こりうることですので気をつける必要があります。
万が一ノミに遭遇してしまった際は、今回紹介したような応急処置を速やかに行い、直ちに動物病院で診察を受けるようにしましょう。
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