脚付フードボウル”斜めタイプ”誕生ストーリー【猫壱Story】
猫壱 2022年02月05日 07:06:00
猫壱の大人気ハッピーダイニング脚付フードボウルに、新しい仲間”斜めタイプ”が加わりました!
脚付フードボウルに新メンバーが加わるのは、”浅広口タイプ”から約3年ぶりです。
今回仲間入りした”斜めタイプ”は、その名の通り、食器部分が角度がついたタイプ。
”浅広口タイプ”よりも、ほんの少し直径が大きく、お皿が1cm深くなっています。
こちらの”斜めタイプ”。
開発難易度がなかなか高めの商品でした!
開発を担当していた私から、開発裏話を語らせてください……!
熱い思いから、長くなること、ご容赦いただければと思います。笑
プロジェクトが始動したのは2021年1月…。
ちょうど1年前くらいですね。
猫壱のSNSで、#猫壱アンケートを取ったり、期間限定のハッピーダイニングの発表をしたり…
そんな時にコメント欄から、「角度がついたタイプがほしい!」というお声をいただくことがありました。
お声の数が徐々に増え始め…これは待ち望んでいる猫ちゃんいそうだ!!との想いから、開発をスタートしました。
まず始めたのが、大体のサイズを決めること!
斜めタイプは、日本よりもアメリカで多くの種類が発売されています。
そんなすでに発売されている商品をチェックしたり…
猫壱ハッピーダイニング食器で人気のあるポイントを抑えたり…
脚付フードボウルレギュラーサイズは、高さが足りないという猫ちゃんからのお声をいただくことが多いため…
今回はラージサイズ、浅広口タイプの良いとこ取り★のイメージで進めていくことにしました。
最初に決めたのが食器の高さ。
猫壱ハッピーダイニングで最も高さがあるのが、浅広口タイプの10.5cm。
この高さをベースに高さをつけて…手前と奥の高低差は4cmがよいだろうという仮説を立てました。
↑当時の製作資料
次に決めるのが食器直径。
食器直径を決めるのに参考にさせていただいたのが、お客様からのお声。
傾斜付きを発売してほしいというお客様のお声に、長毛種の猫ちゃんなので、お顔を突っ込んでごはんを食べると、胸毛が汚れてしまうというお話がありました。
なるほど…であれば、食器直径は広いほうがいいな、と仮説し、当初は16cm以上を検討していました。
↑当時の製作資料
そして大事な器深さ。
こちらは浅広口タイプと同じ深さ3cmのまま、斜めにするとこぼれやすくなってしまいます…
ここは、レギュラータイプの良いとこ取りをしようと設定し、当初は深さ4.5cmを検討しました。
猫壱のハッピーダイニングならではの”かえし”。
ななめにすることで、奥側が大きなかえしの役割を果たしてくれるものの…
手前側にかえしがないと、ごはんがポロポロとこぼれてしまう…かえしは絶対にほしい!と考えていました。
↑当時の製作資料
実にシンプルな訴えです。笑
実にシンプルな訴えです。笑
しかしこちらのかえし。
かえしをつけられるか、つけられないのか、まずこのポイントで非常に苦戦しました!
脚付フードボウルの生産工程上、斜めになるとかえしをつけるのが非常に難しい……
猫壱の生産管理担当者と、食器生産工場の担当者と…何度も何度も交渉、試作を繰り返し…
当初はつけることを諦めるという説が濃厚だったのですが…
なんとか担当者が頑張ってくれて……かえし付きでの生産ができました★感謝です。
↑食器縁は360°かえし付きです!
そしてここまで検討して、完成した製作イメージ図がこちらです↓
↑当時の製作資料。
こんなのでいいの!?と思われると思うのですが…
こちらが設計者でもない私の限界でした。
こんな私の製作図で、猫壱担当者と生産工場が頑張ってくれて、どうにかこうにか完成した1stサンプルがこちらでした。
2021年5月のことです。
↑我が家の猫Staff。ベルくん4.4kg。
1stサンプルがオフィスに到着し、猫壱メンバーみんなが思ったのが「でっか!!!」だったそうです。
(※当時私は妊娠悪阻で、在宅勤務中でした)
我が家に送ってもらい、まずは我が家の猫Staffに使ってもらうことに…
食器単体で見た時は、たしかに大きいかも?と思ったのですが…
4.6kgの男の子が使うと意外とちょうどいい…と思いました。
そして一番うれしかったのがすごく食べやすそうだったこと!
愛猫はそこまで食べこぼしが多いタイプでもないですし(運び食べは時々するので、ごはん後散らかりますが…笑)
マズルが短めタイプでもありません。
斜めタイプのターゲット層猫ちゃんのタイプとは、ずれるかな?と思っていたのです。
(斜めタイプの参考品を使用した際は、こぼしまくりで…やはりうちの子には斜めタイプ向かないじゃないか!と開発意欲が少々低下した時期があったのはマル秘です。)
なんとも食べやすそうにしている姿に喜び嬉しさいっぱいでした。
これは喜んでくれる猫ちゃんが多いかも!?とわくわくした気持ちに…。
しかし、やはり大きすぎる感じが否めない…
他の脚付フードボウルとのサイズバランスもよろしくない・・・ということから、少しサイズダウンし、現在のサイズに決定しました。
そして発売が決定したサイズがこちらです↑
1stサンプルから、約1cmずつ小さくなっただけなのですが…
「でっか!」とは思わないサイズになったかなと思います。笑
そうは言っても、脚付フードボウルレギュラーサイズやおやつ皿と比べるとなかなかのサイズ感になります。
↑フードボウルシリーズを並べてみたところ。
1stサンプル同様、とても食べやすそうにごはんを食べてくれています。
愛猫はなかなかウォーターボウルからお水を飲んでくれないので…フードにお水を足しているのですが、器深さが4cmありますのでこぼれずに盛ることができています。
ウェットフードやスープを食べる猫ちゃんにも、使いやすい深さになっているかなと思います。
最後に、猫壱生産管理担当者からぜひ載せて!と言われておりますエピソードを…笑
商品本体の仕様が決まった後、続いての大切な工程がパッケージの仕様になります。
今回斜めタイプのパッケージを決定するまでも、非常に苦戦しました。
真四角の箱に入るこれまでの脚付食器と違い、今回は斜めの食器。
真四角の箱ですと空間が生まれてしまい、運送時の破損に繋がります。
パッケージも生産管理担当者と生産工場が何度も試作を繰り返し、完成しました。
↑完成したパッケージ
真四角のパッケージではなく、台形パッケージになりました。
お手に取っていただく際に、「これが猫壱が苦戦した形状か…」と少し思い出していただければ嬉しいです。
非常に長くなりましたが…
猫壱ハッピーダイニングの新しい仲間”斜めタイプ”の誕生ストーリーをお届けいたしました!
猫壱の想いのこもった新商品。
たくさんの猫ちゃんの幸せに繋がりますことを、心より願っております。
長く愛される商品になりますように…。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました!
♡Special Thanks....@usako_honma様
情報提供元: 猫壱
記事名:「 脚付フードボウル”斜めタイプ”誕生ストーリー【猫壱Story】 」