猫の足裏に生えている長い毛は『タフト』と呼ばれています。
短毛種の猫は、足裏の毛『タフト』はそんなに長くないので、あまり気にしたことのない人が多いかもしれませんね。
しかし長毛種の猫のタフトは結構ご立派。
中には肉球が隠れてしまうほど、タフトがふさふさの猫もいるようです。
トリミングに行くと、ふさふさになっているタフトはカットしてもらえるようなのですが、猫はトリミングに行く機会が少ないのではないでしょうか。
タフトがふさふさしていたら、家ではどうすればいいんだろう?と悩んでいる方も少なくないはず。
そこで猫のタフトはカットした方がいいのか、お家でのケアのやり方などをご紹介します!
◆猫の肉球周りの毛はカットした方が良い?
猫のタフトはあまりにも長く、毛が肉球にかかってしまっているのではあれば、切ってしまった方がよいのだそう。
猫の肉球は、猫の足を守るためのクッション的な機能の他に、滑り止めや体温調節など、猫の体を守るための重要な役割を担っています。
そんな肉球がふさふさの毛で覆われてしまっていると、夏場に肉球から熱を発散させにくくなったり、肉球で滑ることを防げないために床で転びやすくなったりしてしまいます。
肉球に毛かかっていないのであれば、タフトをカットする必要はあまりありませんが、肉球がタフトで埋まっていたり、猫がよく床で滑っているようなら、タフトはカットしてあげた方が猫のためになるでしょう。
◆肉球周りの毛はどうやってカットするの?
猫のタフトはお家でのカットも可能ですが、おそらく爪切りをいやがる猫のタフトカットはかなり困難です。
猫のタフトカットは、猫の爪切りとよく似ています。
爪を押し出さない分、タフトカットの方が爪を切るよりも猫にとって気楽かもしれませんが、爪切りのように猫を洗濯ネットやおちつくネットにいれながらタフトは切れないので、飼い主からすると爪を切るよりもタフトカットの方がハードルは高いかもしれませんね。
爪切りが苦手ですごく抵抗し嫌がる猫をタフトカットするのであれば、最初はトリミングや動物病院など、プロにカットをお願いした方がいいかもしれません。
爪切りと同様、もちろん、タフトカットはお家でも行うことができます。
お家で猫の肉球周りの毛をカットするのであれば、ハサミよりもバリカンを使うのがオススメです。
トリマーさんも、タフトカットにはハサミよりもバリカンを使っている方が多く、ハサミよりも安全性は高いようです。
バリカンを使ったことがなくて不安…という方も多いと思いますが、今はペット用の軽くて扱いやすいバリカンも売られています。
長毛種の猫はタフトだけでなく、おしり周りの毛や、夏場だけ少しカットをする機会も、短毛種の猫に比べると多いかと思うので、ペット用のバリカンを持っていても、長く使うことができるかもしれませんね。
バリカンを使うのが嫌な場合、ハサミを使って猫の肉球周りの毛をカットしても大丈夫ですが、猫も飼い主も、怪我には十分に注意してくださいね。
◆タフトカットをするときのコツ
猫の爪切りをする際にも通ずるのですが、猫の肉球周りの毛を切るときは『猫の機嫌が良いこと』が絶対条件です。
猫がリラックスしており、ご機嫌な時に何気なく膝に乗せ、猫に『何かする』と気づかれずにタフトカットを始めてしまうといいでしょう。
また、バリカンを見たことがない猫に対しては、すぐにバリカンを使ってタフトカットをすると、猫が音にびっくりしてしまう可能性があります。
実際に猫の肉球周りの毛を切り始める前に、何度か猫にバリカンを見せたり、怖がらないように音を聞かせたり、どんな道具なのかを見せ、怖がらないように下準備をしておくと、猫もあまりいやがらないかもしれません。
いかがでしたか?
タフトがあまりに長いと弊害がいくつかあるようです。
我が家は短毛のキジトラなので、あまりタフトに気を配ったことはありませんでしたが、長毛種の猫は一度足の裏の毛が伸びすぎていないか、チェックしてあげてくださいね。 情報提供元: 猫壱