我が家の猫はかなり黒めのキジトラです。
猫の毛色の種類はかなり多く20種類以上あると言われています。
黒猫や白猫などの単色からキジトラや茶トラのようなトラ柄、白黒や三毛のような色が入り交じった柄など、本当に猫には多彩な毛色があるのではないでしょうか。
色々な毛色があることも猫の魅力の1つ。
そんな猫の毛色には実はいくつか『知らなかった!』と思うような『豆知識』があるんです。
そこで、明日話したくなるかもしれない、猫の毛色のトリビアをご紹介します。
◆猫の毛色は変わる
育てていればわかることなのかもしれませんが、単色以外の猫の毛色や模様は成長と共に変化することが多々あります。
生まれたときは単色でも途中で柄が出ることもあるので、どんな猫でも子猫の頃から毛色が変わることはあるようです。
我が家の猫も拾った時には灰色系のキジトラでしたが成長するにつれ、トラ柄がわかりづらくなり、次第に黒猫に近くなっていきました。
最近では15歳を過ぎ、逆に徐々にトラ柄がまたはっきりとして来たように感じます。
また、私が保護し里子に出した子猫は最初は『シャムの子猫だ!』と思うほど、シャムの柄だったのですが、成長するとシルバータビー系に変身していました。
猫は子猫の頃から色は本当にびっくりするほど色を変えます。
特定の品種の猫は違うかもしれませんが、雑種はわりと毛色が変化しやすいそう。
子猫の頃は柄が薄く成長するにつれ、柄が出てきたり毛色が濃くなる猫が多いのだとか。
その後シニアになるにつれ、老化で色素を作る遺伝子が機能しなくなっていきます。そのため猫の毛色はシニアになっていくにつれ、どんどんと薄くなるようです。
◆猫の毛色と肉球は連動している
猫の肉球と毛色は連続していて、濃い色の毛色の猫の肉球は濃い色になり、薄い毛色の猫は薄い色の肉球になると言われていて、肉球は毛色と似た色の肉球になると言われています。
黒猫の肉球は黒みがかった色をしているし、白猫の肉球は薄いピンク色をしているのがその証拠。
みなみに、キジトラはこげ茶色ですし、三毛猫は3色の肉球をしているのだそう。
猫の毛色を決める遺伝子は肉球の色も一緒に決めているのかもしれませんね。
◆シャム猫の毛色は温度で変わる
シャム猫には温度に感受性を持つ『サイアミーズ遺伝子』と呼ばれる遺伝子を持っています。
サイアミーズ遺伝子とは温度で変化する遺伝子で、温度が高いと色素形成を抑える特性を持っています。
高温になる場所ほど白っぽい色になるのです。
そのため、シャム猫の体は体温の高いお腹などは白く、体温が低い足は靴下を履いているように毛色が濃くなるのだそう。
それだけでなく夏や冬など周りの『気温』にもサイアミーズ遺伝子は反応します。
暑い夏にシャム猫は夏には白っぽい姿に、逆に冬にはいつもよりも濃い姿に変身するのです。
季節だけでなく、寒い地方のシャム猫は暖かい地方のシャム猫よりも毛色はもちろん濃いめ。
国や地域でも色の濃さがちょっとずつ違っているようです。
ちなみにサイアミーズ遺伝子を持っているのは『シャム猫』だけではありません。
ヒマラヤンやラグドールなど、他の猫種でもサイアミーズ遺伝子を持っています。
そういった猫たちも気温や体温で毛色を微妙に変えているようです。
飼っている方は写真などで比較して見てはいかがでしょうか♪
◆猫の柄は頭と尻尾からつく
猫の柄は頭と尻尾から発生し、背中、お腹と順番に発生していくと言われています。
猫のからだの両先端から柄はでてくるんですね。
生まれたときは単色でも頭に柄が発生したら、柄のある猫になると考えた方がいいのでしょう。
ちなみに頭に柄があれば、ほぼ確実に尻尾にも柄がでるのだそう。
頭と尻尾、猫の柄がでる時期も一緒なので遺伝子的に頭と尻尾の柄は『連動している』のかもしれませんね。
いかがでしたか?
自分の家の猫の毛をよく見て、昔の写真と比べたくなった人も多いのではないでしょうか。
猫の毛色が気温や時間の経過で変わるということは可愛い猫のちょっとずつ違う姿を楽しめる、ということ。
猫の毛色がどう変わるのか、いっぱい写真に撮って観察してみるといいかもしれませんね。 情報提供元: 猫壱