うちの猫、何を考えているかイマイチ気持ちが分からない……。



猫と暮らしているとき、飼い主さんは時々そう思うことってありませんか?愛猫がじっと見つめているから、甘えたいのかと撫でようとすると思い切り猫パンチ!可愛い声で鳴くから近寄ってみると、さっと逃げてしまう…。



猫の気持ちを知りたいとき。猫飼いのベテランさんは、「顔」や「声」よりも別のものに注目しています。



一番わかりやすいのは猫の「体勢」ですが、ほかにも体の「パーツ」を見るだけでも猫の気持ちを知るヒントが隠されています。



どこを見れば、猫の気持ちが分かるのか、まずは押さえておきたい5つのポイントをご紹介しましょう。



 

■体勢




猫は警戒心が強い動物。寝ているときも耳をピクピク動かして周囲の情報をキャッチしていますよね。いつでも逃げ出せるように、猫は基本的にすぐに動けるような体制で生活しています。



猫の気持ちは、頭、胴、腰の高さに注目してください。大体ですが、この3つの部分を低くしているときは、何かに警戒しているか、獲物を狙って緊張しているとき。



ワクワクしているときは、体を大きく伸ばし、後ろ足で立ち上がったり、興味のある方向に体を向けています。



体を硬くしているときは恐怖や怒りを感じているときが多いようです。



 

■しっぽ




猫の気持ちが一番わかりやすいのが、このしっぽかも知れません。猫は顔は無表情ですが、しっぽの動きはとても活発。



しっぽの12本の筋肉を自由に操って飼い主さんに自分の気持ちを伝えてくれます。ご機嫌なとき、甘えたいときはしっぽをピンと立てて近寄ってくるはず。



しっぽを大きく揺らしているときはリラックスしている状態。しっぽを伸ばして寝ているときも、完全に安心しきった状態です。



反対にしっぽを小刻みに動かしたり、自分の体に巻きつけているときは、緊張しているか、イライラしているときが多いようです。



しっぽの毛をブワッと膨らませているときは、人間なら「鳥ハダ」が立っている状態です。恐怖で無意識に筋肉が収縮しているのでしょう。



また、猫は喧嘩するとき、自分の体を大きく見せたいときにもしっぽを膨らませんることがあります。

 



■耳




耳は意外に目に入らないパーツですが、猫の耳は、たくさんの重要な情報を教えてくれるパーツです。180度まで自由に動かせる耳は、猫にとってとても大切な器官。



そのため、猫は喧嘩をするとき、相手に攻撃されても耳が傷つかないように、横に水平に倒します。



猫が耳が後ろにグッとそらして耳の外側を相手に見せるような態度をとっていたら、「さあ、やるぞ!」という攻撃のサイン。迂闊に近ずくと引っ掻かれるかも知れません。



不機嫌なときも、猫は耳を水平にします。飼い主さんは、もっと猫の耳に注目しましょう。



猫の耳を見るだけで、今ナデナデして良いか、そっとしておくべきかがすぐに分かります。



 

■足




猫がよくやるポーズに、足はすぐ逃げられるように前向きなのに、顔だけ横をきっと睨むポーズ。外で知らない野良猫に声をかけると、猫は大抵このポーズをして固まります。



警戒心の強い猫にとって、「逃げ足の速さ」はとても大切です。自分の身長の5倍の高さまで助走なしで飛び上がれるほどバネの強い足のおかげで、猫は昔から危機を乗り越えてきたのです。



足をたたんでいわゆる「香箱すわり」をしている猫は、ここは安心できる、と思ってこのポーズをしているので、できるだけそっとしておいてあげてください。



肉球を上にして「ヘソ天」にして寝ている猫も同様です。リラックスしているときですから、邪魔しないようにしてあげて下さい。



 

■ひげ




わかりにくいけど、実は興味深いのがねこのひげ。猫がリラックスしているとき、猫は無意識にひげを下向きに垂らしています。これはひげの根元の筋肉が緩んでいる証拠です。



猫がひげを前方にピンと伸ばすときは、体をストレッチしてほぐすときや、前方に興味を持っているとき。猫の気持ちがひげの方向を見るだけで簡単に想像できます。





いかがですか。顔からはわかりにくい猫の喜怒哀楽。実は他の部分に注目するだけで、猫の気持ちが読めるようになります。



猫の気持ちを知る手がかりとなるのは、「体勢」「耳」「足」「ひげ」「しっぽ」の5つのパーツ。ここに注目していれば、愛猫の本音がきっとわかるはずです。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫の「喜怒哀楽」は顔では分からない?そんな時はまずココをチェック!