まるでこんがり焼けたトーストみたいに美味しそう。。。



私が友人宅で初めてアビシニアンの猫を見たときの感想です。茶色と金色が混じったような短い毛色。とっても綺麗で、賢そうな顔をしているのが印象的でした。



アビシニアンに代表される毛柄が「アグーティ」です。この毛柄は、縞模様がはっきりと体の表面に現れるキジトラ柄と比べて、もっと細かい縞模様でできています。



濃淡のグラデーションが美しく、光沢感のある微妙な色合いの秘密は、1本の毛に3~4色のカラーが入っているからなのだとか。



このような毛を「ティッキング」と呼ぶそうです。そのため、アグーティの毛柄はティックドタビーとも言われているそうです。



そして「シェーデッド」とは、毛の先端から上半分だけ毛に色が付いている猫の毛柄の名前です。ペルシャやチンチラの猫がその代表です。



 

■猫の毛柄「アグーティ」の特徴とは






アグーティの猫の代表といえばアビシニアン。このアグーティの縞模様の遺伝子は、他の縞模様の遺伝子よりも優性的に働くことがわかっています。



アビシニアンの縞模様は一見見えにくいのが特徴ですが、それとは対照的に遺伝子の働きは強力なため、アグーティの毛柄は遺伝子やすい毛柄として有名です。



アグーティの猫といえば、アビシニアンやソマリ。アビシニアンの長毛種がソマリですが実はカラーはトーストのような茶色1色ではありません。



この毛柄の色は、



・ルディ:黒に近い茶色の縞模様

・セーブル:青みのあるグレー

・レッド:赤系の縞模様

・フォーン:金色がかった茶系



の4色に分かれています。



 

■猫の毛柄「シェーデッド」の特徴とは




毛の根元は白く、毛先にカラーが入るのがシェーデッドの特徴です。実はこのシェーデッドも、色の入り具合で名前が異なります。



ほとんど色が入ったように見えない、ほぼ白猫のような「ティップド」、根元側にほんの少し白色が残り、あとの毛先はほとんど濃い色が入る「スモーク」、そして根元側の毛の半分が白く、残りの部分に濃いカラーが入っているのが「シェーデッド」です。





いかがですか。毛が短いせいか、若干耳が長く大きく見えるアビシニアン。遺伝子が強いせいか、兄弟猫はそっくりに生まれることが多いといいます。



友人宅にも2匹のアビシニアンがいましたが、全くそっくりで見分けがつきませんでした。友人に聞いた話ですが、猫の種類を全て掛け合わせて合成し、1匹の猫の顔を作ったところ、その顔はアビシニアンの顔にそっくりになるとか。



目が大きくて愛嬌たっぷり。アビシニアンは猫の中でも最も猫らしい猫と言えるかもしれませんね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 まるでトーストのような猫の毛柄「アグーティ」と「シェーデッド」とは