『ない』という人は少ないのではないでしょうか。
人間は一生のうちに何回かは鼻血を出しますが、猫はあまり鼻血を出すことはありません。
一回も鼻血を出したことがない猫の方が多いかもしれませんね。
しかし『猫は鼻血を出さない』というわけではないのだそう。
どんなときに猫は鼻血をだすのでしょうか?
もし猫が鼻血を出したときに焦らないために鼻血をだす原因と対処法をご紹介します。
◆鼻の中が切れた
猫にはめったに起こらないことかもしれませんが、鼻を壁に思いっきりぶつけたり、鼻の中に異物が入ってしまい鼻の中が切れ鼻血を出すことがあります。
壁などに鼻をぶつけたり直後に鼻血が出ているのであればただ鼻の中を切っただけの可能性が高いため、鼻血を拭き取ってあげてからしばらく様子をみてあげましょう。
フラフラしている、ぐったりして元気がなくなってきたなど普段と違うようすが見られるのであれば、他の場所も強くぶつけている可能性があるので病院へいきましょう。
◆病気が起因している
猫の鼻血で一番怖いのが病気が起因して鼻血を出しているときです。
人間と同じ感覚で『鼻血』を見ているとどうしても軽く捉えてしまいがちですが、猫の鼻血は病気のサインであることが多いのだそう。
どんな病気だと鼻血を出すことがあるのでしょうか?
①鼻炎
猫の鼻炎自体がクリプトコッカス症や猫エイズ、猫風邪などの隠れた病気が原因でなりやすいのですが、よくくしゃみをする猫はくしゃみのしすぎで鼻の内部が切れて鼻血が出ることがあるのだそうです。
猫がたまにくしゃみをする位なら問題はないかもしれませんが、鼻血が出るくらいくしゃみを繰り返しているのであれば何らかの感染症にかかっているか、花粉症やハウスダストアレルギーなどアレルギー性鼻炎かもしれません。
一度受診して感染症・アレルギー検査をしてみた方がよいでしょう。
②猫白血病
猫白血病はケンカやキャリアの猫との食器共有、母子感染などで感染するウイルス感染症です。
猫白血病を発症すると普通なら血がすぐに止まるようなケガでも血がで続けることがあります。
ちょっとしたことでも血管が切れやすく、塞がりにくくなるため、猫の鼻にちょっとした刺激が加わっただけで鼻血が出てしまうことがあるようです。
猫白血病の猫は鼻血が止まりにくいため、長い時間放っておくと貧血などに陥る場合もあります。
あまりに長い時間鼻血が止まりそうにないなら病院へと急ぎましょう。
③副鼻腔炎
人間もかかる病気なので、名前を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。
猫の副鼻腔炎も猫の鼻の奥にある『副鼻腔』と呼ばれる器官まで鼻炎の炎症が広がることで起こる病気です。
くしゃみやドロドロの鼻水がでることが主な症状ですが、まれに鼻血が出ることも…。
鼻が詰まってご飯が食べづらく、呼吸もしにくいせいで食欲や元気はなくなってしまいます。
症状をそのままにしておくと悪化して猫も蓄膿症になってしまうことも…。
鼻血が出る、よりも以前に『鼻水が出まくっている』と感じたら一度受診してみましょう。
いかがでしたか?
いくつか猫の鼻血がでる原因をご紹介しましたが、実はまだ鼻血がでる原因はあるんです。
しかも猫の『命』に関わる病気のサインになっていることも…。
後編では猫の命を脅かす病気のサインにもなる『鼻血の原因』をご紹介します。 情報提供元: 猫壱