ある保護猫さんのブログに、



「外で暮らす保護猫が、今年20匹の子猫を産んでしましました。全て避妊去勢をしようと思いましたが、保護できた子猫はたった9匹。半数以下でした。病気や怪我、または外敵のせいで、あっという間に死んでしまいました。子猫の生存率はとても低いのです。」



という内容が紹介されていました。20匹中生き残れたのはたったの9匹。子猫の生存率は50%以下。適切な環境とケアの仕方を知らないと、たとえ自宅で飼ったとしても、子猫の飼育は油断はできません。



前回の猫壱セミナーで、スコティッシュフォールドについて専門セミナーを行ってくれた矢崎先生。東京猫医療センターの獣医師として毎日たくさんの猫を診察しています。



以前大手保険会社で、ペットショップで販売される前の子猫の健康チェックというお仕事も経験されている矢崎先生。1月18日の猫壱セミナーで話してくださるセミナーのタイトルは、



『子猫を迎えたら、まずすること』



これは猫好きさんならぜひ聞いておきたいセミナーです。路地裏で子猫と運命の出会いをしてしまう可能性は誰にでもありますよね。



ペットショップで子猫に「一目惚れ」して連れて帰ってしまったら、どうしたら良いのでしょうか。早速矢崎先生にインタビューしてみました。





 

Q:矢崎先生は今までどれくらいの子猫の診察をされて来たのでしょうか?


矢崎先生:ペットショップにいた子猫も含めれば70頭ほどの子猫は目にしてきました。



 

Q:昔、生後すぐの子猫を拾った時、中々ミルクを飲んでくれなくて困りましたが、何かコツがあるのでしょうか?


矢崎先生:子猫の多くは食欲があることが普通です。飲みが悪い場合は体が弱っている場合もあります。動物病院で指示を仰ぐのが一番でしょう。

他に問題がない場合ならば子猫の持ち方、ミルクを口に流し込む早さやタイミング、そういった所に違いがあるかもしれません。



 

Q:拾った子猫ですが、前日までは元気だったのに、翌日の朝冷たくなっていたこともありました。子猫の世話で夜間に気をつけることなどもありますか?


矢崎先生:1日1日の変化を細かく注視してあげてください。



感染症や先天性の奇形など突発的な死を迎えてしまうことはありますが、前日まで元気100%のところから急死することよりも段々と食事量や動きが悪くなって亡くなるケースの方が多いと思われます。



哺乳がうまく出来ているかなど動物病院に相談しサポートしてもらうことは必要です。



夜間の間に気を付けることとしては保育箱の中に危険がないか(ほつれたタオルにからまることもあります)、段ボールなどを利用している場合は壁を登って落ちる可能性はないかなど。



保育箱にいれる必要の無い子猫ならばオモチャや植物など誤食する可能性のものは完全に取り除いてください。



これらは夜間だけでなく昼間も同じです。日中に知らないうちに食べたヒモが原因で数日後に死んでしまうこともあります。





 

Q:先住猫がいる場合、子猫に興味津々で近寄って来ますが、拾ったばかりの子猫を一緒に遊ばせても大丈夫ですか?


矢崎先生:住宅事情上許されるのならば暫くは直接的な接触は避けてください。



先住猫に感染する可能性があるものは猫風邪、消化管内寄生虫、猫エイズ、猫白血病と様々です。



風邪や寄生虫は薬で対応することも可能ですがエイズや白血病は一度感染してしまうと取り返しがつきません。



保護してから1ヵ月もしくは生後半年を超えないと正確な結果が出ないものもあります。



ただ結果出るまで接触を断ってしまうとお互いに慣れにくくなる可能性が高くなるのでウイルスチェックをしないとしても駆虫が済むまではケージごしに顔を合わせる、トイレを別にするなど対応してあげてください。



 

Q:子猫のとき、オスとメスで世話をするときの違いはありますか?


矢崎先生:生活するにあたって性別による世話の違いはないでしょう。



 

Q:子猫は体温が測りにくくて困ったことがあるのですが、良い方法はありますか?


矢崎先生:動物用の体温計(先端が軟らかく作られていますので肛門を傷つけにくいです)や耳用の体温計を使ってみてはいかがでしょうか。



子猫、成猫ともに自宅で測定するのなら耳用の方(肛門より精度は下がりますが)が安全度は高いです。





矢崎先生、お忙しいところを有難うございました。



 

■新春セミナーの開催は【2017年1月18日水曜日】 








今年初めて開催する猫壱セミナー。場所はまた六本木で行います。今回も、東京猫医療セン ターの3人の獣医師にそれぞれお話して頂く贅沢な内容。猫の学びに最適な環境をご用意していま す。 

 

●セミナー詳細 


★日時:2017年1月18日水曜日 13時から17時半(12時開場) 

★場所:MFPR 六本木一丁目8番7号 

★住所:東京都港区一丁目8番7号 MFPR六本木麻布台ビル9階 

★最寄駅:六本木一丁目駅 ■東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」 

2番出口より徒歩2分 



 

■第1部:「子猫を迎えたら、まずすること」


 





東京猫医療センター 矢崎春香獣医師 

・参加費:2.000円 ・時間:13時から14時まで 



第五回、「猫と人のQOR向上を目指す」セミナーの第一部は、13時から東京猫医療センターの矢崎春香獣医師にお話して頂きます。 



「子猫」と「純血種の猫の病気」にとても詳しい矢崎先生。今回お話頂くタイトルは、



「子猫を迎えたら、まずすること」



です。生まれたばかりの子猫の体重はわずか100g程度。か弱く、頼りない、小さな小さな存在です。 



路上で出会ってしまった生まれたばかりの子猫。ミルクは?トイレは?怪我や病気はしていない? 子猫は体力があまりないので、出会ってしまったらすぐに適切なケアが必要です。 



子猫のケア、一体どんなことをしたら良いのでしょうか。適切な「ケアの方法」を矢崎先生と是 非一緒に学んでみてはいかがでしょうか。 



*お申し込みはコチラ



 

■第2部:「猫の問題行動」 








東京猫医療センター 副院長 藤倉奈美獣医師 

・参加費:2,500円 ・時間:14時半から15時半 



毎回豊富な実例を元に猫の「問題行動」についてお話してくださる藤倉先生。リピーターの多い人気セミナーです。 



なぜこんなことをするの?という猫の気持ちが、藤倉先生のセミナーを聞くと本当によく分かります!



「猫のパーソナルスペースは1.8m」 「猫の行動に服従はない。相手に屈服する代わりに逃走します。」 



などの猫の行動や性格を事例を交えて具体的に解説してくれます。愛猫の悩み、藤倉先生に解決してもらうチャンスです! 



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■第3部:「愛猫が「がん」と言われたら」








 東京猫医療センター院長 服部幸 

・参加費:3,000円 ・時間:16時半から17時半



猫の死因の1,2位を争う病気が猫の「がん」です。10万匹以上の猫を診察してきた猫ドクター、服 部先生が、実際に自分で診察した猫の症例を元に、最近の猫の「がん」事情を詳しく解説してくれます。 



愛猫ががんと言われたら、飼い主のショックは相当のはず。服部先生のお話を聞いて、気になるこ とはどんどん質問をして不安を解消してください。 



*お申し込みはコチラ



いかがですか。参加すればするほど、お得な情報や、抽選で素敵なプレゼントがバンバン当たる 猫壱セミナー。 

皆様のご参加、心からお待ちしております。 
情報提供元: 猫壱
記事名:「 子猫の生存率は50%以下…。「子猫を迎えたら、まずすること」とは?