グータラ寝ていると思った猫が、よく見るとブルブルと震えている…。もしくは足など体の一部がけいれんしていることがありませんか?



猫が寝ている時に耳やヒゲをピクピク動かすのは良くある仕草。しかし体を横にした時に小刻みに体を震わせていたり、飼い主が呼んでも反応を返さない場合は要注意です。寒くて震えている可能性もありますが、重篤な病気が原因の場合があります。



寒い冬の時期、猫が震えていると寒いからだろうと見過ごしてしまいがちですが、猫の震えは病気の予兆、癲癇やけいれんの場合もあります。



今回は猫の震えの原因、けいれんや癲癇が起きた場合の対処方法をご紹介しましょう。



 

■意識があって震えている場合




猫がブルブル震えている、でも意識ははっきりあってご飯も食べる、という場合は寒くて低体温になっている、体のどこかが痛いのを我慢している、体の代謝が低下している、もしくはストレスが原因かもしれません。



まずは毛布などで体を包んで温めてあげましょう。嘔吐や下痢をしていないか、猫の白目を確認して黄色くなっていないかなどを確認してください。



 

■意識がなくて震えている場合






名前を呼んでも反応しない、息が荒い、筋肉が収縮している場合は震えではなく癲癇の発作でけいれんを起こしているのかもしれません。



けいれんは脳の腫瘍や脳炎、または重度の腎臓病や肝臓病、低血糖などの病気の可能性があります。



けいれんが止まる時間は猫の状態によって異なりますが、通常は1~2分で治ります。3分以上ずっとけいれんが続くようならすぐに病院へ連れて行きましょう。食中毒や頭の打撲、外傷による脳神経障害が起こっているのかも知れません。



 

■けいれんしている場合の対処方法




猫がけいれんしている場合、まずは床などの低い場所に下ろして落下を防ぎましょう。病院で先生に説明する時に、先生が診断しやすいようにその状態をスマホなどで動画撮影しておくこともオススメです。



けいれんしている猫は攻撃的になって噛みついたり暴れる場合があります。必ず毛布などで包んで、体に直接触らない方が良いでしょう。



猫が落ち着くように大きな物音がしない、静かな環境で様子を見て、けいれんが3分以上続くようならすぐに動物病院に連れていって先生に診断を仰いでください。





いかがですか。猫の震え。けいれん、癲癇の場合は重篤な病気の可能性があります。怒りや怯えの症状を伴う場合はストレスからくる震えかも知れません。



大事な飼い猫の健康チェックは飼い主さんしかできません。たかが震え、と思わずに、しばらく猫に寄り添って様子を見守ってくださいね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 猫の震えは寒いから?それとも病気?癲癇やけいれんとの違いとは