2016年11月30日、横浜で「VMW 猫の飼い主様向け無料セミナー」が開催されました。主催する会社、VMWとはVeterinary Medical Network の略。獣医師と獣医師を目指す学生の方々を対象に、様々な情報を提供するサイトだそうです。



今回のセミナーの講師は台湾人の写真家、Ms. Peggy Chienさんとアメリカの獣医師、Dr. Margie Scherkさん。



台湾人の写真家、Ms. Peggy Chienさんは、猫を撮る傍ら、台北郊外の猫村、「ホウトン」で餌やり・不妊手術、・環境美化などの息の長いボランティア活動を行っているそうです。





出典



とても印象的な写真を撮るMs. Peggy Chienさん。猫夫人という名前で「店主は、猫 台湾の看板ニャンコたち 」という素敵な写真集を出版しています。



彼女のセミナーが無料で訊けるなんて!もちろん、ワタクシ、横浜に行ってきました♪



 

■台北から電車で1時間・ホウトン






出典



台北から電車で1時間で行けるホウトンは、「世界6大猫スポット」にも選ばれた、世界中の猫好きが集まる人気スポットだそうです。



昔は炭鉱で栄えた小さな村だったと言いますが、もともとお年寄りが多く暮らすひっそりした村だったそうです。



ちなみに「世界6大猫スポット」とは、



1:米フロリダ ヘミングウェイ博物館

2:伊ローマ ラルゴ・アルジェンティーナ広場

3:トルコ カルカン

4:台湾 猴硐

5:日本 宮城県の田代島

6:日本 福岡県の相島



となっています。日本の島が2つも入っているなんて、日本は世界でも有数の猫好き国なんですね。



 

■最初は環境が過酷だったホウトン








猫がたくさんいるらしい、という噂を聞いて訪れたMs. Peggy Chienさん。最初にホウトンに行ったのは2009年。猫の数は120匹程度だったそうです。



2016年のホウトンで暮らす猫の数は130匹。猫は繁殖力の強い動物。あっという間に増えてしまう生き物ですが、7年たった今も猫の数が変わらないのは、自分を始め、ボランティアの力が大きいとか。



Ms. Peggy Chienさんは、その当時あまり猫の世話をしないホウトンの住民を責めず、自分と仲間で黙々と猫のご飯を運び、避妊、去勢をさせ、猫の世話を行なったそうです。







地域猫の活動で一番大切なのは「地元の人を責めないこと」Ms. Peggy Chienさんらボランティアは毎年1回全ての猫に健康診断や予防接種をしています。



その活動を続けるうちにやっと行政が重い腰をあげ、徐々にホウトンの人たちも協力してくれるようになったとか。このあたりは日本と似ていますよね。



そして台湾と日本の違い、それは台湾では「鶏と一緒に猫を飼う」が多いこと。なんとご飯も猫と鶏は同じものを食べているそうです。



もちろん猫は、鶏の卵を狙うヘビなどの爬虫類、ネズミなどを捕獲して食べていると思いますが、これは日本ではあまり聞かない話ですよね。



台湾では犬や猫と、鶏、アヒルなどの鳥類を一緒に飼うのが一般的だそうです。ネズミ駆除にもなって一石二鳥なのだとか。



たくさんの写真と一緒に台湾の猫事情を教えてくれたMs. Peggy Chienさん。一度台湾のホウトンに行ってみたい気がします。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 台湾の人は猫が大好き♪台湾の猫事情はどうなっているの?