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こちらの図は、放射点がどこにあるかを示したものです。日時は4月23日の午前2時頃を想定しています。
こと座流星群の放射点は、こと座の一等星であるベガのすぐ近くにあるので、ベガはどれかさえわかればいいですね。
星図に頼らなくても、夏の大三角形は東の空を見ればすぐわかるような目立つものです。
また、夏の大三角形を構成する星のなかでベガはもっとも明るいので、楽に見つけられるでしょう。
出現期間は4月16日〜4月25日で、極大時の1時間あたりの流星の数は10個となっています。
しかし、国立天文台の情報によると、ときおり突発的に流星数が増加するときがあるそう。過去には1時間に90個も見えた年もあるとか!
また、毎年定期的に流星群が起きる理由は、彗星が通ったあとに残しているチリの部分を地球が通るからですが、もととなったチリをばらまいた彗星のことを、その流星群の「母天体」といいます。
「4月こと座流星群」の母天体は1861年に出現し、太陽の回りを約400年の周期で公転しているサッチャー彗星(C/1861 G1 Thatcher)です。
ただ、公転周期と突発出現の時期は関係ないようで、今回も突発的にたくさんの流星が見えるかは予測できません。
「4月こと座流星群」に限りませんが、流星は放射点から放射状に出現するものの、その一点に集中せずに空の広い範囲を見るようにしましょう。意外と放射点から離れたところで見えることもあります。
また、暗さに目がなれるまで20分くらいかかるので、観測はじめは星が見えにくいです。
だいぶ気温が上がったので、外にいても大丈夫かもしれませんが、寒い場合は室内を暗くして目を慣らしたあと、そのまま外で観測するのがおすすめです。
今年の「4月こと座流星群」は月明かりがないことだけでなく、日曜の夜中〜早朝なので、休日で夜更しや早起きがしやすいのも好条件です。観測をしてみてはいかがでしょうか?
参考文献
ASTROGUIDE 星空年鑑2023 https://www.amazon.co.jp/dp/4048997122 国立天文台 主な流星群 https://www.nao.ac.jp/astro/basic/major-meteor-shower.html