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まるでパンをこねている様なこの仕草は、猫特有の行動といわれています。無心でふみふみする猫の姿に、癒されている飼い主さんも多いことでしょう。
なぜ猫はふみふみをするのでしょうか。残念ながら猫がふみふみをする理由は、現時点では解明されていません。
しかし、有力な可能性として考えられているのは以下になります。
ふみふみはもともと、子猫が母猫のお腹を押して、母乳を出やすくするためにしていた行動です。
そのため飼い主に甘えたいと思ったときに、ふみふみをする猫が多いようです。
つぎに考えられるふみふみの理由は、マーキングのためです。
猫の足には臭腺(しゅうせん)というニオイを出す腺があります。そこから出る自分のニオイを対象物につけて自分の物だとアピールする、つまりマーキングの目的がふみふみにはあるといわれています。
そのような理由から、自分のお気に入りの布団や毛布にふみふみする猫が多くみられるのです。ふみふみした後ニオイを感じたら、これが原因の可能性が高いです。
思春期のオス猫に多いのがマウンティング目的のふみふみです。生後4カ月頃のオス猫が行うふみふみには、交尾の練習という役割もあります。
こちらは、成長過程のふみふみということになります。
「うちの猫は全くふみふみしないけど、甘えたいときがないのかな?」と思った人もいるかもしれませんが、中にはふみふみをしない猫もいます。
ふみふみをしない原因と理由を、3つご紹介します。
子猫は生後3カ月頃になると歯が生え始めるため、母猫は子猫が自分のお腹にふみふみをしてきても追い払い、乳離れを促します。
母猫に追い払われた子猫は「ふみふみをしてもおっぱいはもらえない」と学習し、次第にふみふみをしなくなる原因となります。
またペットショップで売られている子猫や、何らかの理由で親離れが早すぎた猫は、本当の意味での親離れができておらず、子猫のときの気持ちに戻ってふみふみをするといわれています。
ふみふみをする物は柔らかければ何でもよいというわけではないので、気に入った物が見つからなければ猫はふみふみをしません。
性格的に自信があり「自分が強い」と思っているような猫も、ふみふみをしない傾向にあります。
どんな猫がふみふみをするかは、育った環境や性格など様々なことが関係するため、一概にはいえないのも事実です。
人間に飼育された猫は比較的幼さが残るため、ふみふみをする猫が多いといわれています。
飼い主に対する甘えから行うふみふみは、リラックスしたいときや眠いときにする猫が多いです。このようなタイミングでするふみふみには、リラックス効果に加え睡眠導入の効果もあるため、ふみふみをしながら目がとろんとし、ウトウトと眠ってしまう猫も少なくありません。
一方、引っ越しや模様替えなどで環境に変化があった場合は、ふみふみをしなくなる猫も多く、ふみふみは猫自身がリラックスできる時間や場所のみで、見られる行動です。
ねこが好んでふみふみをする、特定の素材や場所があります。
まだ飼い猫のふみふみを見たことがなければ、以下を参考にし用意してあげると飼い猫のふみふみが見れるかもしれません。
猫がふみふみする理由の1つに、母猫のおっぱいへの思いがあります。母猫のお腹を連想させる柔らかい寝具は、絶好のふみふみポイントなので、布団や毛布をふみふみする猫は多くいます。
ふみふみをした布団や毛布は、マーキングによって自分のニオイがつくので、さらに心地よく感じるのでしょう。
布団と同じく、母猫のお腹を思い出させる温かさや弾力、柔らかさをもっているのが人間のお腹です。したがって、猫は飼い主のお腹でもふみふみをすることがあります。
ただし、誰のお腹でもよいというわけではなく、猫との信頼関係が築けている人のお腹でふみふみする猫が多いです。
愛猫が人のお腹の上でふみふみする場合は、こまめな爪切りをし、猫の爪による怪我の予防対策が必要です。