20歳で見捨てられた猫

晩年を穏やかに送るべきなのに...

当時20歳のシニア猫「ティガー」はある日メリーランド州ボルチモアにある動物病院に連れられ、そこで飼主に見捨てられました。

突然の飼主の裏切りに何が起こったかわからず困惑する年老いた猫。

立ち上がった一人の女性

すでに自宅に6歳の猫を飼っていた一人の女性エイドリアンヌ・ニコールさんはFacebookでティガーの悲しいストーリー目にします。

ちょうど愛猫に友達を探していた彼女は恋人のマイケルさんと話し合いティガーを家族に迎え入れることを決心します。

残された時間は少ないかもしれないけど...

年老いて捨てられたティガーの悲しいいきさつに心を痛めたエイドリアンヌさんとマイケルさんは、ティガーを家族に迎えありったけの愛を注ぎその残された時間を思いっきり楽しく幸せに過ごして欲しいと願うのです。

ティガーの知られざる病気

実は地元ボルチモアのチャームシティ動物病院に勤めているエイドリアンヌさん。

ティガーを自身の働く病院に連れて行きます。しかしそこで発覚したことに愕然としてしまいます。

年老いたティガーは痩せているだけではなくその被毛は酷くもつれ末期の病を抱えていたのです。

私達があなたの面倒をみるから!

ティガーはシニア猫に有りがちな腎不全を患っていました。

更に後の精密検査でゴルフボール大の腫瘍も見つかったのです。

腎不全を患うと、腎臓は決して元の状態に戻ることはありません。それでも適切な健康管理と投薬のおかげで、まるで12歳の男の子位に元気に振舞うティガー。

バケットリストを作ろう!

バケットリストとは死を間近にした人が作る「したいことリスト」のこと。

エイドリアンヌさんとマイケルさんはティガーのためにバケットリストを作る事にしました。リストの中には楽しい冒険がたくさん詰まっていました。

残された時間はとても幸せな時間でした

思い出をたくさん作ろう!

「普通の健康な猫にとっては大したことではないかもしれません。でもティガーにとっては小さな旅行や外出がとても楽しいみたい。だって彼はアウトドアが大好きなんだもの」

エイドリアンヌさんはそう話します。

一番のお気に入りはココ!

ティガーを家族に迎えて以来、いろんなところへ出かけてきましたが彼の一番のお気に入りはビーチなんだそう。

ティガーが教えてくれたこと

「ティガーはそれまでの私達のシニア猫に対する考えをすっかり変えてしまったわ」

エイドリアンヌさんはこう続けます。

「末期の病を抱えたシニア猫を引き取り、残された時間を最高の時間にしてあげることができる!こんな素晴らしいことって他にあるかしら?」

エイドリアンヌさんとマイケルさんはFacebookでティガーとの日常を発信しています。

「ティガーとの生活をSNS上で発信することで、私達以外の人にも『看取る』ということは悲しいことばかりではないと知って欲しいの。そこには素晴らしい経験が待っているはず。だからシニア猫を引き取ることを恐れないで欲しいの」

世の中には年老いて捨てられたペットがたくさんいます。もしあなたの心にほんの少しのスペースがあるならば、シニアの動物と暮らしてみるのも悪くないかもしれません。

そこには今まで経験したことの無い喜びが待っているかも...

ティガーとエイドリアンヌさんの日常はこちらでご覧いただけます↓

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 残された時間を大切に過ごそう。20歳で捨てられた猫が手に入れた幸せな時間と小さな冒険。