背骨の短いワンコがたどる希望の旅路。

カシモドは、世界で13例しか確認されていない、短脊椎症候群という病気を抱えています。

カシモドはもともと野良犬でした。妙にがっしりとした体つきのカシモドを見かけた時、保護シェルターの職員は、ケージの中に長時間閉じ込められてきたのが原因だろうと思ったそうです。しかしその後の検査で、カシモドの病気が判明しました。

短脊椎症候群は、脊椎が圧迫されることによって脊椎骨の一部が接合し、脊椎全体が極端に短くなってしまう病気です。頭部は他の犬と変わらないように見えますが、首がなく、肩が頭を支えているような状態です。

首が短いため、カシモドは首を回すことができません。しかしそれ以外は、この病気による日常生活への支障はないそうです。
とにかく甘えん坊なカシモド。特技は、膝の上で自分に一番フィットするポジションを見つけることだとか。

その愛嬌から里親候補が続出。

カシモドの特殊な病状を考慮して、シェルター職員はカシモドの里親探しのために、専用のFacebookページ“Quasi The Great”を立ち上げました。カシモドが里親をみつけるまでのプロセスは、ここに記録されていく予定です。ページ立ち上げから数時間のうちに、多くの人々がカシモドのファンになりました。

1月31日に追記されたアップデートによると、カシモドは「スクリュー・テール(巻尾)」を治療するための手術を受けることになったそうです。それ以外にも、去勢手術やその他の部位の治療など、新しい家族に引き取られる前にクリアしなくてはいけない課題はたくさんあります。しかし彼の背骨に関しては何も問題はないそうです。

「古い首輪が長時間食い込んでいたことによる首の傷以外、カシモドが痛みを感じている様子はみられません。いつ里親探しの準備が整うのか、今の時点でははっきりしませんが、確かに言えるのは、その日はいつか必ず来るということです。」

希望と喜びに満ちた「その日」を迎えるために、少しずつ、でも確実に前進しているカシモド。新しいご主人の腕に抱かれてシェルターを去る日が一日も早くやってきますように!

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 ご主人に巡り合う日を夢見て・・・。障がいを気にせず前向きに生きる犬が希望に満ち溢れている。