奇跡を起こしたネコ

ネコ一家、発見!

カナダのブリティッシュ・コロンビア州フォート・ラングリーにある”Tinykittens”という動物愛護施設のスタッフがノラ猫のたまり場を訪れてみると、すぐにでも保護施設への収容が必要なネコちゃん一家に遭遇しました。

そのお母さんネコと5匹の子ネコちゃん達は、今にも崩れそうな廃屋で暮らしていたそうです。

スタッフがこのネコちゃん達に近づくと、お母さんネコはすぐさま木材の陰に隠れたのです。

するとひょこっと姿を現したのがこの子ネコのナノ君でした。

「ナノを発見したとき、彼女は壊れた扉のがれきにうずくまっていたのよ。」

と施設スタッフが語ってくれました。


一緒に発見された兄弟ネコたちの体重は、それぞれ約650グラム。

それに比べて、このナノ君の体重はたった150グラムと格段に小さかったそうです。

瀕死のナノ君

発見当初、ナノ君は、昏睡状態で、体中にのみがたかっていたせいで貧血状態でした。

水分も食べ物もあまり摂れてなかったせいで、栄養失調と脱水症状を起こしており、このミニチュアサイズになったのではないかと考えられています。

こんな状態でも命に支障がなかったことは奇跡なんだそうです。

一緒に見つかった兄弟ネコたちが意外にも健康的だったおかげで、お母さんネコが比較的ナノ君に寄り添うことができたのではないかと考えられています。

スタッフは、このネコ一家を暖かく毛布に包みこみ、保護施設へと連れて帰ったそうです。

その後、施設でナノ君をはじめこの保護されてやってきたネコ一家は治療を受けることができました。

たくさんの愛情によってミラクルは起こりました

ミラクル発揮

ご覧くださいこの表情を。強い目力を感じますよね。

ナノ君の治療はまず、寄生虫の除去から始まりました。
そして、彼には24時間お母さんネコの監視のもと特別食が与えられたそうです。

食事を与えて数時間が経過したころには、だいぶ元気を取り戻したそうです。


この保護施設にやって来た当初のナノ君は、体が弱り切っていました。

そして、三日後・・・

ナノ君は早くも健康な子ネコちゃんへと元気を取り戻したのです。

この回復力にはスタッフ一同びっくりしたことでしょう。

さてナノ君はどこでしょうか?

ナノ君の兄弟ネコちゃんです。

キロ(Kilo)、ピコ(Pico)、ゼプト(Zepto)、グラム(Gram)

この中にナノ君がいるらしいのですが、わかりますか?

ナノ君は日々成長し元気いっぱいで過ごしているそうです。

お母さんネコの愛情、保護施設スタッフのおかげですよね。

最後にナノ君のようにちょっとした手助けで救える命があるかもしれません。

興味がある方は”TinyKittens”のフェイスブックのサイトもご覧ください。

ちっちゃな体の中には、こんな瞳のような力強い生命力を秘めていたのですね。

これからのナノ君の成長が気になりますね。

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 廃屋で瀕死の状態で発見された子猫。体は小さくても愛と生命力で大きな奇跡を起こした子猫のお話