親猫がいない子猫と先住猫

親ネコとはぐれてしまったタビ―は、保護されたとき、とにかく体が小さくて壊れるかと思うくらいひ弱だったそうです。飼い主さんはタビ―に付きっきりでミルクを与え、タビ―はなんとか健康な体を取り戻すことができました。

飼い主さんは自分の飼い猫をタビ―に紹介してみることにしました。すると彼女はすぐにタビ―に興味を示し、あっという間に自分の家族とみなすようになったのです。

タビ―が昼寝をしている時には必ず近くに寄り添って、タビ―を守ろうとします。

初めは警戒していたタビ―も、この年上ネコの愛情に対して少しずつ心を開いていきました。そしてとうとうこの年上ネコを自分の家族と認めた日、二匹はこうして抱き合って眠り、眠っている間中お互いを離そうとしなかったそうです。

仲良くなることに時間はいりませんでした。

その日から、この二匹は絶対的な絆で結ばれた家族になりました。

年上ネコはこの小さな新入りのタビ―をこよなく愛し、タビ―のことを心配してその一挙手一投足を目で追います。

この二匹にとって、幸せとはただ一緒にいること。

この年上ネコ、かつてはシェルターにいた捨て猫でした。保護されたシェルターで、彼女はきょうだいたちと引き離されてバラバラの家庭に引き取られて行ったのです。今こうしてようやく新しい家族をみつけた彼女は、これまで注げなかった愛情を注ぐかのように、タビ―を守り、いつくしんでいます。

きっと二匹とも、もう一度家族のぬくもりに触れたくてたまらなかったんでしょうね。二人の穏やかで幸せな日々が一日も長く続きますように。

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 新しく家族になったのは親のいない子猫だった。優しい気持ちになれる2匹の物語。