- 週間ランキング
人が一日に食べる量からすると、ほうれん草から摂取するシュウ酸は微量です。カルシウムの吸収に悪影響とはよく言われますが、本来通常食べている分であれば、結石や骨粗鬆症予防に控える必要は無いのです。あくまでも身体に疾患を抱えている場合、人間に関しては栄養指導の元で食べるなら大丈夫だということです。
またシュウ酸は、どんな野菜にも含まれています。単に量の違いだけでシュウ酸の違いはありません。よく「灰汁」とか「えぐみ」といわれる正体がシュウ酸です。ですから、生のほうれん草を猫が食べることは考えにくいのです。
その点では、スーパーの袋から猫が取り出して食べてしまう心配は無く、安心して大丈夫ということいえます。
シュウ酸カルシウム尿結石という猫の病気をご存知でしょうか?この病気は、マグネシウムが多い餌などからかかりやすい病気と言われてますが、カルシウムなどとのミネラルバランスも深く関わっていると言われています。
代表的な結石が、マグネシウムが原因のリン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)とカルシウム由来のシュウ酸カルシウムの2種で、猫の年齢によって尿のpH値の影響で発症することがあります。
少量でも蓄積して発症するのかは不明ですが、肉食性の猫は植物を分解して消化できるようには、上手く出来ていないので、人とは違って微量でも影響がない、大丈夫とは言い難いものがあるんです。
シュウ酸カルシウム尿結石になると、尿の酸性度が上がり、飲水の極端な減少、肥満などの症状が出やすくなります。また体の抵抗力も減少し、血尿、頻尿、排尿の痛み、食欲不振などが現れることになります。
結果的にほうれん草を水に浸して、よく茹でたとしてもビタミンやミネラルはお湯に溶解してしまうので、与えてもスカスカの栄養のお野菜を与えているのと同じです。「これくらいなら大丈夫」という目安は明確ではありません。
よって、ビタミン、ミネラルはドライフードかそれ以外の猫専用フードに任せて、ほうれん草は猫にとって大丈夫な野菜じゃないという認識で良いと思います。
猫にとってほうれん草は、与えるのは大丈夫ではありません。