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特に気の小さい猫は強い恐怖心を抱くと隠れようとします。
ところが隠れる場所も無ければ登れる所も無いとなると窮地に立たされ威嚇するしか身を守る方法がない為、全身の毛を逆立て「シャーッ」と声を出しそれでもダメなら〝ひっかく〟となるのです。
ただ怖くてやってしまうだけなのでここでの対策として、猫の縄張りを確保してあげましょう。
人間とは違って平面では落ち着きません。立体的な環境で過ごせると安心するのでキャットタワーなどを用意してあげられるかもしれません。
ANURAK PONGPATIMET/shutterstock.com
遊んでいるうちにエスカレートして、思わずひっかいたり、噛みついたりするケースです。
特に子猫の時期に多いです。
子猫は本来なら、兄弟猫たちとじゃれ合いながら力加減を学ぶものですが、離れ離れになってしまった子猫には教えてあげなければいけません。
ひっかかれて痛い時には「痛い」と、声をあげてみましょう。離したら、いつもの穏やかな表情に戻るようにするなら分かるようになるでしょう。
猫の本能として狩りに見立てた遊びは興奮し過ぎて、つい手が出てしまいます。
布団や布の下で飼い主さんが手や指を動かしたりする遊びをすると獲物だと思い、飛びつき抱え込まれ後脚で蹴り蹴り攻撃を受け引っ掻き傷を負う事になりますよ。
興奮するような遊びは控えましょう。
手足で遊ぶのではなく、おもちゃを使うと良いでしょう。
Tony Campbell/shutterstock.com
猫はとっても怖がりで神経質。
慣れ親しんでいるはずのものでも、少し形態が変わるだけで攻撃態勢に入ったりします。
例えば、聞きなれない音、見慣れないもの、嗅いだことのない臭いなど。
また、飼い主が帽子をかぶったり、髪を切ったりしただけでも、パニックになる猫もいます。
そんな場合は*刺激しないようにし、できるだけ平静を装い、そっと部屋を出ましょう。猫も徐々に冷静に戻るでしょう。
あまりにも「ひっかき行動」が直らない場合は、それはしてはいけない事なのだと学習させる必要があります。
ひっかきそうになった時やひっかかれた時に、エアークリーナーや霧吹き、手をパンっと打って問題行動を静止させます。
何度もやってるうちに、ひっかくと嫌な目に遭うことを学習します。
それでもダメだっ!な時は〝爪キャップ〟を嵌める方法もあります。
対策というよりむしろ、怪我の予防ですが飼い主さんの恐怖は緩和されます。
一ヶ月に一度の交換が必要となりますが、これはあくまでも最終手段なので参考までに。
猫にひっかかれて深い傷を負うのは、前脚よりも後ろ脚によるキックによるものが多いです。
例えば、猫が何かに驚いて飼い主が抱っこしている腕から逃げようとする時や、猫がもうやめてほしいと思っているのに触り続けるなら逃げようとするはずみに後ろ脚で蹴り上げ、猫として悪気はないもののひっかき傷ができてしまうことがあります。
猫の口の中には、100%の確率でパスツレラ菌という細菌が住んでおり、爪の中にも高い割合で潜んでいます。
そういうわけで、猫に噛まれたり、ひっかかれたりすることで約80%の人がこの菌に感染すると言われています。
といっても、ほとんどは無症状なのですが、発症すると傷口が腫れたり膿んだりするので注意が必要です。
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猫がひっかくのもちゃんと理由があるんですね。
飼い主さんが猫の気持ちを汲み取って、ひっかかせないよう配慮してあげることができます。猫の行動パターンを理解し、安心して猫とのスリスリまったりライフを送れるといいですよね。