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性格:優しく、愛情豊かで、むらがない
寿命:12~15歳
体重:9~13kg
体高:44~51cm
毛色:規定なし
値段相場:ペットショップ10~18万、ブリーダー14~25万、ブリーダー直販のペットショップ16~22万
ウィペットは19世紀前半以前に、畑を荒らすウサギなどの小動物を狩るために作出されました。
ウサギを追うゲームでも使われましたが、動物愛護の観点からウサギ追いゲームが禁止になると、鉱山地帯でドッグレースの競争犬として活躍しました。ドッグレースで活躍しやすいように、マンチェスター・テリアやべドリントン・テリア、ホワイト・テリアなどの小型犬とも交配されています。
1981年にイギリスで公式に認められ、ドッグショーなどで活躍して次第に世界中で人気になっていきました。
犬の品種の認定をはじめ、犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ウィペットは優しく愛情豊かな性格をしています。また、飼い主に従順で大人しく、他の犬に対して攻撃的になることも少ないです。
イタリアン・グレイハウンドやイングリッシュ・グレイハウンドなどの、グレイハウンド種と外見がよく似ています。
ウィペットは中型犬です。ウィペットの平均寿命は12~15年です。
2018年のデータによると中型犬の寿命は13年ほどなので、ウィペットの寿命は中型犬の中でも平均的と言えます。
ウィペットの平均体重は9~13kgほどです。個体差はありますがオスは13kg、メスは9kgが理想体重と言えます。
ジャパンケネルクラブによると、ウィペットの平均体高はオスが47~51cmでメスが44~47cmです。他の中型犬と比べると体高が高く、スピードが出やすい機能的な身体の構成をしています。
ジャパンケネルクラブではあらゆる色が認められています。また、単色のみでなくミックスでも問題ありません。
ブリンドル&ホワイトLiliya Kulianionak/shutterstock.com
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など多彩
犬の成長期はサイズによって異なります。中型犬のウィペットは、約10~12カ月かけて成犬になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ウィペットは大人しく誰に対しても友好的なので、吠えることはあまりありません。
ただし、飼い主に甘えたがる性格なので、留守番中などに不安になって吠える可能性はあります。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
皮膚炎 | 細菌や真菌、ダニなどが原因で皮膚が炎症を起こす病気。かゆみや湿疹、脱毛などの症状が出る。 | 7千円前後 |
口蓋裂 | 口蓋が生まれつき裂けて口と鼻がつながってしまう先天性の病気。ミルクが鼻へ逆流することで発見されることが多い。危険性を考慮して生後2~3か月ほどまで治療はできない。 | 不明 |
パターン脱毛症 | 左右対称に脱毛する原因不明の病気。痛みやフケなどは全くない。ウィペットは、耳介の外側全体の脱毛の場合と複数個所に脱毛がみられる場合の2通りがある。6~9か月に多い。 | 不明 |
停留睾丸(停留精巣) | 生後6か月を過ぎても陰嚢の中に睾丸が入っていない状態のこと。早急に手術が必要なわけではないが、中年齢以降に精巣が腫瘍化することもある。去勢手術を兼ねて左右両方の精巣を摘出することが多い。 | 約7万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ウィペットの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
皮膚炎 | 細菌や真菌、ダニなどが原因で皮膚が炎症を起こす病気。かゆみや湿疹、脱毛などの症状が出る。 | 7千円前後 |
水晶体脱臼 | 水晶体を固定しているチン小帯が断裂し、水晶体がずれてしまう病気。前方に脱臼する場合と後方に脱臼する場合がある。白内障や緑内障と併発して起こることもある。 | 約20~30万円(前方脱臼) |
緑内障 | 眼球内の圧が高まって視神経に障害が起きる。目が大きくなる、充血しているなどの症状がでたら緑内障の可能性がある。 | 約1万7千円(内科的治療)、約24万円(外科的治療) |
白内障 | 水晶体が白く濁って視力低下が起きる。遺伝性と他の病気と併発する2通りがある。内科的治療では白内障の進行を遅らせることはできるが、完治はできない。 | 約20~32万円/片目(外科的治療) |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。ウィペットは毛が短く暑さに強いですが、熱中症には十分に注意しましょう。
暑い時期には日中を避けて、朝夕の涼しい時間帯に散歩に行きましょう。散歩中には水分補給をさせてください。
真夏以外でも温度が上がる可能性のある車内や、室内でエアコンを付けずに置いておくことも熱中症を引き起こす原因になります。
ウィペットは被毛が短く臭いがこもりにくいので、あまり体臭がしない犬種です。
散歩の後などに汚れがついたまま放置すると臭いの原因になるので、キレイに拭き取ってあげましょう。
ウィペットは大人しい性格で飼い主に従順なので、子どもがいる家庭でも飼いやすいと言われています。被毛が短く寒さに弱い犬種なので、室内飼いが向いています。
室内で飼う場合には、中型犬用のサークルやケージを用意しましょう。脂肪が少なくて関節部分の皮膚が傷つきやすいので、サークルやケージの中にはクッションなどを置いてください。
ドッグフードは、基本的にライフステージに合った総合栄養食を与えます。
子犬のころには免疫機能の発達に役立つビタミンEなどの抗酸化物質が含まれているフードを与えましょう。
成犬時には健康的な皮膚を維持するオメガ3系不飽和脂肪酸が配合されているフードも適しています。
ウィペットは皮膚病になりやすい犬種なので、食物アレルギーの反応がでていないか注意してチェックしましょう。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的に1日2回を目安に与えましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ウィペットは短毛のシングルコートの犬種なので、換毛期はありません。
被毛の手入れは硬く絞った濡れタオルで身体を拭いてあげる程度で十分です。毛が密集している箇所は、1週間に1回程度やわらかい柔毛ブラシでブラッシングをしてあげましょう。
ダブルコートの犬種に比べると抜け毛は少ないですが、全く毛が抜けないわけではないので、家の中の掃除は必要です。抜け毛が短く掃除機だけで取り切れない場合は粘着テープなどを使いましょう。
ウィペットは臭いが少ない犬種なので、シャンプーは月1回ほどで十分です。シャンプーの頻度が多いと必要な皮脂まで洗い流してしまって、皮膚トラブルの原因になります。
皮膚病になりやすい犬種なので、優しく洗うようにしましょう。
ウィペットは狩猟犬のルーツがあるので、運動が好きな犬種です。毎日30分~1時間の散歩を行いましょう。可能ならば軽いジョギングなどを交えてたり、定期的にドッグランなどで運動もさせてあげましょう。
ウィペットは頭が小さく首輪が抜けやすいので散歩の際には注意が必要です。幅が広い首輪やハーネスを装着してください。
運動が足りないと肥満になったりストレスが溜まったりします。
ウィペットは走るスピードが早いので、肥満になると関節や腰に負担がかかってしまい、骨折や靱帯損傷のリスクが高まります。
トイレのしつけは、ウィペットの子犬を迎えてすぐに始めましょう。しつけの時期が遅れると「どこで排泄をしても良い」と認識してしまって矯正するのが大変になります。
ウィペットは室内で飼うことが多いので、決まった場所で排泄をしないと家の中が汚れてしまいます。
1歳以上のウィペットにトイレをしつけ直す場合でも、子犬と同様の方法でトレーニングをしますが、子犬よりもしつけに時間がかかります。
多頭飼いをする場合にはトイレを共有する方法がありますが、先住犬のストレスになってしまうようなら、個別のトイレを用意してください。
ウィペットは大人しい性格で、知らない人間や犬に対して吠えることは少ない犬種です。ただし、甘えたがる性格なので飼い主に構ってほしくて吠えることもあります。
無駄吠えは近隣トラブルの原因にもなるので、子犬のころからしつけをしましょう。
ウィペットは優しい性格をしていて、他人や犬に対して攻撃的になることは少ないと言われています。
しかし、子犬のころの甘噛みがエスカレートして噛み癖に発展する可能性もあります。甘噛みは遊びですが、噛み癖がついてしまってはトラブルになるリスクがあります。
子犬のころからしっかりトレーニングをしましょう。
この3つのステップで噛み癖がつかないようにしつけましょう。
「待て」はさまざまなシーンで役に立つので、しっかりトレーニングをしましょう。
ウィペットは見知らぬ人や犬に対して攻撃的になるタイプではないですが、警戒心は強いです。
興奮してしまったときにも「待て」をさせて落ち着かせることができます。病院や散歩中の信号待ちなどでも「待て」ができれば便利です。しつけは子犬のころから始めましょう。
留守番に慣れていない犬は、飼い主がいないと不安になって吠えたり家具をかじったり問題行動を起こすことがあります。ウィペットのような飼い主に甘えたがる性格をしている犬種は、特に不安になりやすいと言われています。
寒さに弱いので留守番をさせるときには室温に注意してください。
子犬のころから段階的にトレーニングをしましょう。
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家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。
新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619