【犬のしつけ方】アイコンタクトをマスターすると効果抜群!
手順①基本をマスターしよう!
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アイコンタクトは犬のしつけの重要な基本になります。
アイコンタクトはただ犬が飼い主さんを「見る」のではなく、リーダーである飼い主さんに犬が自分の意思で「注目する」ということです。そのためには飼い主さんと犬の間に、パートナーとしての信頼関係が必要となります。
アイコンタクトが成立してはじめて犬は飼い主さんの指示を聞けるようになるので、アイコンタクトは全てのしつけの大切な要素なのです。
愛犬をきちんとした家庭犬に育てるため、また飼い主さんと犬が互いに愛情をもって暮らすため、アイコンタクトをマスターしていきましょう。
まずは名前を覚えさせる
アイコンタクトのしつけで一番大切なことは、「名前を呼んだらいつでも、どこでも飼い主さんの目を見る」ということです。
名前を呼ばれて、飼い主さんの目を見たら良いことがあると覚えさせることをまずは徹底して行いましょう。同時に何度も呼びかけることで、犬に自分の名前を覚えてもらいます。
名前は犬にとって聞き取りやすい名前が望ましく、家族全員でしつけを行う場合は、準備として名前の呼び方を一つに決めておくようにしてくださいね。
例えば「シロ」という名前の犬に、「シロちゃん」「しーちゃん」などと様々な呼び方をしては、犬が混乱してしまいます。
またしつけ自体についても、なるべく家族で態度を統一してください。ご褒美を与える状況や声かけの有無など、相手が誰であっても一貫した対応をとった方が、犬もスムーズにストレスなく覚えられるでしょう。
手順②静かな場所で名前に反応したらご褒美をあげよう!
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まずは気が散らないよう静かな場所で、犬の名前を呼んであげます。いかにも呼びますよ、と構えるのではなく、突然声を出す方が良いです。
名前を呼ぶ声に反応してきたら、ご褒美をあげてください。これを何度も繰り返すことで、名前を呼ばれて反応するとご褒美がもらえる、つまり「名前=良いことがある」と思ってくれるようになります。
またご褒美をあげるのに時間がたってしまうと、両者の結びつきが強化されないので、なるべく早く、名前を呼んでから1秒以内にはあげるようにしてください。
もし反応してくれない場合でも、強い口調で何度も名前を呼んでしまうと、「名前=叱られる=悪いことがある」と覚えてしまうので注意してくださいね。
手順③そっぽを向いている時に名前を呼んで、飼い主さんの目を見たらご褒美をあげよう!
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飼い主さんは犬が歩き回らないようリードでつなぐなど、必ず犬にすぐ手が届く位置に居てあげてください。そして、飼い主さんの方を向いていない犬に向かって名前を呼んでください。
犬がそれに反応して飼い主さんの目を見たら、すぐに褒めてあげながらご褒美をあげます。その際には「いい子」「good」などの声かけもしてください。犬を興奮させない程度に頭を撫でてあげても良いです。
これを繰り返すことで、飼い主さんが名前を呼ぶ、飼い主さんの目を見る、するとご褒美がもらえる、という流れになっていきます。
なかなか目を見てくれない犬ならば、何かの拍子にひょいと顔を向けた時でも構いません。偶然に飼い主さんを見た場合でもご褒美と結びつけることで、次第に「アイコンタクトをする=良いことがある」と強化されていきます。
その際にご褒美とアイコンタクトを逆にすると条件付けが成立しないので、与える順番には気をつけてくださいね。
愛犬に色々な状況でアイコンタクトのしつけをしてみよう!
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ある程度覚えたら、今度は遊びに夢中になっている時や、散歩中などにアイコンタクトのしつけを練習していきましょう。
犬にとって魅力的だったり気が散ってしまう場所など、色々な状況でも名前を呼べば飼い主さんの目をみるようになるまで、タイミングを見計らいながら繰り返します。
ちゃんと出来たらすぐに褒めながらご褒美を与えるようにしましょうね!なかなか上手くいかない場合は、前のステップに戻ってもう一度練習してみてください。
愛犬がアイコンタクトのしつけをマスターしたら、ご褒美を減らしていきましょう。
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「アイコンタクト=良いこと=ご褒美」ができたら、今度はその「良いこと」を、ご褒美から飼い主さんの「誉め言葉やスキンシップ」に変えていきます。
毎回ご褒美を与え続けると、おやつに飽きてしまったり、ご褒美をあげないと指示に従わないことになる可能性もあります。おやつのあげ過ぎは肥満にも繋がっていくので、アイコンタクトが出来るようになったら、徐々におやつを減らしていきます。
いきなり無くすのではなく、2回に1回、次は3回に1回、その次は4回に1回、など、今回はもらえなくても次はもらえるかも知れない、と犬に思わせながら減らしてください。
そして最終的にはおやつに頼らずともアイコンタクトが出来るように、頭を撫でるなどのご褒美だけにしていきましょうね!
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犬の集中力が続くのは大体10分〜15分と言われています。無理やりしつけようとして犬が自分の名前を嫌いになったり、飼い主さんの目を見なくなってしまったら問題です。
トレーニングに向く犬も向かない犬もいるので、どんなしつけの場合も決して焦らず、集中が切れたと感じたら切り上げてあげるようにしましょう。
アイコンタクトは飼い主さんも幸せを実感できるしつけです。言葉の通じない犬と視線で感情を通わせられることは、犬を飼っている人でなければ味わえない幸福でしょう。
アイコンタクトを覚えることは、犬にとってもアクシデントを未然に防いだり、家庭犬として愛される基礎をつくることなので、是非楽しんで挑戦してみてくださいね!