子犬の社会化期とは?

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子犬が自分自身の種(犬)を理解し、他の種について学ぶことができる大切な時期です。
自分と同じ種に対する接し方や、他の種への接し方・立場などを学んでいきます。

この時期は様々な出来事に触れることで周りの環境に慣れさせることができ、生後4~12週齢の一生に一度きりのとても重要な時期です。

生後6ヵ月ほどでおもちゃが好きかどうかや、何を恐れるかなどの性格が大体決まります。

また、6ヵ月を境に周りと自分の立ち位置を判断するようになるので、歯がかゆくて甘噛みをしていたのが、自分の方が優位に立っていると自覚して噛むようになり、問題行動を起こすようになります。

子犬の社会化期の育て方

この時期の育て方は、のちの生活に大きな影響を与えます。環境を整え子犬の社会性を育てることを第一に考えて接してあげましょう。

社会化期は、厳しいしつけをする育て方の必要はありません。

子犬が犬同士から学ぶこと

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犬同士のコミュニケーション手段は犬同士でしか身に着けることはできません。

ボディーランゲージやカーミングシグナルは母犬や兄弟犬から学びます。
そのため、生まれてすぐに母犬らから引き離してはいけません。

お互いにじゃれあう中で噛み付きの抑制や服従の姿勢を学び、他の犬ともうまくコミュニケーションをとることができます。

社会化期に犬同士から学ぶことはたくさんあるのです。

子犬が人間から学ぶこと

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飼い主はこれから一緒に生活していく仲間であり、子犬を守ってくれるリーダーであることを教えてあげましょう。

また、家族以外の人間も同じく仲間であることを覚えさせる必要があるため、積極的にいろんな人と触れ合うような育て方をしましょう。

外の環境に慣れさせる

社会化期でやっておきたいことは馴致です。馴致とは生き物以外の物や音、環境などに慣らすことです。
社会化期に、外の世界に慣らすことはとても大切なことです。

社会化期は、子犬のワクチンプログラムとも時期がかぶります。

そのため散歩や他犬との触れ合いは禁止なので、キャリーバッグに入れたり抱っこして外に出かける育て方をしましょう。

外の風のにおいや車や工事の音など様々な音に触れ、この時期にたくさんのものを見せてあげるようにしましょう。

社会化期に外に出さない育て方をした場合、外の環境に恐怖を抱いて散歩嫌いになってしまう子犬もいます。
また、慣れる期間を逃しているため様々なものの刺激が強く、過剰に反応するようになる場合もあります。

家の中での育て方

家の中でも掃除機やインターフォンの音、傘などあらゆるもので馴致を行いましょう。

多感な時期なので無茶は禁物です。

子犬の社会化期では第一印象が大事です。怖い思いをすると一生覚えています。
物を見せるところから始まり、その物の音を聞かせたり動かしたりすることを徐々に行うことでその物に慣れさせます。

しかし、慎重になりすぎて過保護にしないことも大切です。子犬が自ら行う探索行動は危険がない限り、見守る育て方をしましょう。

まとめ

本格的なしつけをする必要はなく、社会化期の時期は飼い主との絆を深めることを優先させる育て方をしましょう。

この時期に、適切なしつけを行っておくと本格的なしつけを行う際に飼い主の言うことをしっかりと聞いてくれるようになります。

子犬の時期のしつけはのちの性格を左右しますので、この社会化期を逃さずきちんと愛犬と向き合うようにしましょう。

情報提供元: mofmo
記事名:「 子犬の社会化期について。時期や育て方を解説