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性格:勇敢で従順、落ち着いている
寿命:11~14歳
体重:11~15kg
体高:35.5cmを越えてはならない
毛色:ホワイト、ブラック・ブリンドル、ブリンドル、レッド、フォーン、トライカラー
値段相場:希少犬種のためペットショップ不明、ブリーダー30~60万、ブリーダー直販のペットショップ20~40万
純粋犬種の登録や血統証明書を発行するジャパンケネルクラブ(JKC)によると、ミニチュア・ブル・テリアはもともとイギリス産のブル・テリアと同じ犬種でした。
ブル・テリアの大きさにバラつきがあったため、単に小さめの個体をミニチュア・ブル・テリアと呼んでいたのです。
ブル・テリアは闘犬として作られた犬種です。その後イギリスで闘犬が廃止になったことで、より家庭犬向きの穏やかな性格になるようにと改良されたのが現在のミニチュア・ブル・テリアになります。
ミニチュア・ブル・テリアは活発で運動量が多い一方で落ち着きもあり、飼い主や家族に従順です。ただし、元犬種であるブル・テリアの勇敢な気質も持ち合わせているため、興奮しやすい一面もあります。そういった意味では、飼い主がきちんとコントロールすることで番犬としての活躍も期待できるといえます。
ミニチュア・ブル・テリアと同じテリア種で、闘犬の歴史をもつ中型犬は、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアやスタッフォードシャー・ブル・テリアなどです。筋肉質な体つきで勇敢な性格はミニチュア・ブル・テリアとも似ている部分がありますが、面長でユニークな顔つきはミニチュア・ブル・テリアならではの特徴といえるでしょう。
ミニチュア・ブル・テリアは中型犬です。平均寿命は11~14年とされ、寿命が長いといわれる小型犬とさほど変わりません。大きな病気もせず健やかに育った場合、更に長生きした例もあります。
ミニチュア・ブル・テリアの平均体重は11~15kgです。特に理想とされる体重は決まっていませんが、バランスの取れた体つきが理想的だとされています。
ミニチュア・ブル・テリアの平均的な体高は25~35cmです。オス、メス共に35.5cmまでが理想的な体高だとされています。
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、ホワイト、ブラック・ブリンドル、レッド、フォーン、トライカラーとなっています。
有色の場合、好ましい条件は白い部分よりも色のついた部分が多いことです。
片方の目の周りが黒い色をしている個体は「アイパンチ」と呼ばれ、愛好家から高い人気を集めています。
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一般的に犬は1年を通して成犬になるとされていますが、成長のスピードは小型犬のほうが早く、大型犬になるとゆっくりになる傾向です。
中型犬であるミニチュア・ブル・テリアは、10~12カ月で成犬になります。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ミニチュア・ブル・テリアは吠えにくい犬種だといわれています。
しかし、全く吠えないわけではありません。興奮したときやストレスなどにより吠え癖がついてしまうこともあります。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
水晶体脱臼 | 水晶体が正常な位置から外れてしまう病気。遺伝的要因や、緑内障がきっかけで発症することもある。4~5歳くらいに発症しやすい。 | 外科手術5万円前後 |
腎炎 | 腎臓に炎症が起こり、食欲低下や嘔吐、尿の量が変化するなどの症状が現れる。 | 不明 |
聴覚障害 | 耳が聞こえなくなってしまうこと。遺伝性の場合が多く、ホワイトの毛色の個体に多く現れる。 | 不明 |
膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう) | 通称パテラ。膝の皿がずれて脱臼してしまうこと。先天性の場合と後天性の場合がある。 | 片足15万円前後~ |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ミニチュア・ブル・テリアはイギリス生まれなので、高温多湿である日本の気候は得意ではありません。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。
真夏に散歩する際は涼しい時間帯を選び、熱がこもりやすい舗装された道をなるべく歩かないようにしましょう。飲み水を携帯するのはもちろん、緊急時のために保冷剤やうちわなども一緒に持って行くのがおすすめです。
車の中も真夏は温度が急上昇しやすいため、短い時間であっても車内に置いて出ないように注意しましょう。
また、外だけでなく室内でもエアコンをつけずにいると高温多湿になり、熱中症の危険があります。留守中も温度管理をしっかり行い、飲み水を切らすことのないようにしましょう。
犬の体臭の原因と考えられているのは、被毛がダブルコートであることでの蒸れや、折れ耳であることでの通気性の悪さ、よだれが多いことなどです。
ミニチュア・ブル・テリアは短毛のシングルコートで、耳も垂れていない犬種なので、健康的な個体であれば体臭はそれほど強くないといえます。
しかし、全く臭わないわけではありません。犬の全身にあるアポクリン腺からの分泌物は、皮脂と結合して酸化すると臭うことがあります。
また、歯周病などが原因で臭う場合もあるので、日頃からのケアが大事です。
ミニチュア・ブル・テリアは短毛で寒さに弱い犬種なので、室内飼いが適しています。ただ、愛玩犬の部類ではあるものの、もともとは闘犬として作られた犬種です。
興奮すると本来の狩猟本能が顔を出してしまうこともあるので、プロのトレーナーに依頼するべき犬種といえます。ほかの動物との共存も難しいことが多いため、多頭飼育よりは単頭飼いが理想的だといえるでしょう。
また、ミニチュア・ブル・テリアは膝骸骨脱臼になりやすい性質を持っています。フローリングやタイルなどの床は滑りやすく、膝に負担がかかってしまうため、クッション性のあるマットを敷き詰めるなどの工夫が必要です。
子犬から迎える場合は、まず安心できるスペースとしてケージやサークルを用意し、徐々に環境に慣れるようにしましょう。ケージはトイレトレーニングやしつけにも活用できるので、ぜひ用意しておきたいアイテムです。
基本的には年齢に合わせた室内犬用のフードを、パッケージに記載されている量に従って与えます。ミニチュア・ブル・テリアの体重は個体によってバラつきがあるため、体重に合わせて適切な量を与えましょう。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日の摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本的には1日2回に分けて与えるのが適切ですが、年齢や体調に応じて3回に分ける場合もあります。
体が急成長する子犬の時期は、ミニチュア・ブル・テリアが本来持つ強靭な筋肉を作り上げるため、消化性の良いたんぱく質が豊富なパピー用のフードを与えましょう。
成犬期も基本的には良質なたんぱく質を中心としたフードが望ましいです。また、健康な皮膚を保つために抗炎症作用を持つオメガ3系不飽和脂肪酸を含むものも適しています。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
上記の食べ物も控えたほうが無難でしょう。
ミニチュア・ブル・テリアの換毛期は春と秋です。短毛でシングルコートのため、換毛期以外は抜け毛が少ないほうです。とはいえ、まったく毛が抜けないわけではありません。
換毛期以外のケアとしては、シングルコートの短毛種はラバーブラシを使用します。定期的にブラッシングすることで、毛並みを美しく保つことができます。
抜け毛を取り除けるうえ、皮膚がマッサージされるので血行も良くなります。
ミニチュア・ブル・テリアは短毛のシングルコートなので、お手入れは簡単な方です。清潔な被毛を保つため、1ヶ月に1度位を目安にお風呂に入れましょう。
シャンプー前にブラッシングをしておくと、汚れが浮き洗いやすくなります。水に強い素材のラバーブラシなどを用意しておくと良いでしょう。
また、浴室では足元が滑りやすいため、ケガや転倒防止に滑り止め用のマットがあると便利です。
ミニチュア・ブル・テリアのお風呂の入れ方を、子犬と成犬の場合それぞれで紹介します。
ミニチュア・ブル・テリアの子犬のお風呂の入れ方ミニチュア・ブル・テリアは活発で運動量の多い犬種です。1日に2回ほど、合計1時間以上は散歩させましょう。
やんちゃで遊び好きな性格なので、飼い主と遊びながらの散歩は特に喜びます。毎日の散歩以外にもドックランや自然豊かな場所へ旅行へ行ったり、たくさん運動させる環境がいいでしょう。
散歩が足りないと運動不足から肥満になりやすく、さまざまな生活習慣病の原因となってしまうので気をつけましょう。
落ち着きがあり、飼い主に従順なミニチュア・ブル・テリアですが、もともとは闘犬として作られていた歴史があることから、時折攻撃性のある一面がみえることもあります。
力も強いため、飼い主がしっかり制御できないとトラブルになりかねません。
ここでは、ミニチュア・ブル・テリアの「トイレ」「吠え」「噛み癖」「散歩」「待て」のしつけ方法を紹介します。
トイレのしつけは、子犬を迎えたらすぐに始めます。開始時期が遅れるとトイレの場所を認識しにくくなり、どこででも粗相をしてしまう可能性があるからです。
ミニチュア・ブル・テリアは頑固な一面があるので、ただ厳しくしつけてもうまくいかないことがあります。褒めて伸ばすようにして教えるほうが成功しやすいでしょう。
1歳以上の成犬になってから迎える場合でも、子犬と同じようにトレーニングします。ただし、子犬と比べると排泄回数も少なくなるので、しつけにも時間がかかってしまうことを覚えておきましょう。
保護犬の里親になるなどして迎える場合は、子犬であってもトイレの場所を覚えるのに時間がかかる可能性があります。今まで過ごしてきた場所が変わるわけですから、新しい環境に慣れるまでは根気よく教えることが必要です。
ミニチュア・ブル・テリアは無駄吠えが少ないとされる犬種です。
とはいえほかの犬種同様に、吠えるという行為を通して何かを要求していることも考えられます。良く吠える場合はその原因を探り、適切なしつけを行うことが大事です。
基本的に吠えているときは構ってはいけません。吠えなくなってから対応するようにし、吠えたら要求が通らないことを理解させましょう。
ミニチュア・ブル・テリアは闘犬としての素質が残っているため、噛み癖がつきやすいといわれています。噛むことに慣れてしまうと、来客時や散歩の際にトラブルになりかねません。そのためには、子犬の頃から噛んで良いものと悪い物を教える必要があります。
以下の点に注意し、噛み癖がつかないようにしつけしましょう。
乳歯の生え変わり時期は、歯がむず痒くなるので甘噛みが多くなります。噛んでも良いおもちゃなどを与え、人やほかの動物を噛まないように誘導しましょう。
やんちゃな性格のミニチュア・ブル・テリアは興奮すると制御できなくなる場合もあります。
「待て」の訓練は、人に飛びかかってしまうなどの衝動的な行動を抑え、外出先でのトラブルを減らすためにも必要です。
次の手順を参考に、しっかり「待て」をしつけましょう。
ミニチュア・ブル・テリアは活発である反面、寂しがり屋でもあり、どちらかというと留守番は苦手です。留守番に慣れていないうちは、飼い主のいないストレスから暴れて家の中を荒らされてしまうこともあります。
以下の手順を参考にし、留守番中も大人しくできるようにしつけましょう。
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家族として犬を迎えることを検討されている場合は、「保護犬の里親になる」という選択肢もぜひご検討ください。
新たな飼い主さんのお迎えを待っている子たちがたくさんいます。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619